周術期の非産科硬膜外穿刺後の直接的合併症の発生頻度と予測因子

Incidence and predictors of immediate complications following perioperative non-obstetric epidural punctures
BMC Anesthesiology 2012, 12:31 doi:10.1186/1471-2253-12-31 Published: 10 December 2012

・硬膜外麻酔(EA)は、十分に確立した手技である。本研究の目的は、血液逆流、偶発的硬膜穿刺、カテーテル留置失敗、鎮痛不十分といった硬膜外穿刺後の直接的合併症の発生頻度を評価し、危険因子に関連した患者と手技を特定することであった。

・合計 7958 件の非産科的 EA を分析した。各合併症の危険性は、患者属性と穿刺レベルにしたがって計算された。確率論的評価のために、変数増減法によるロジスティック回帰モデルを使用した。

・血液逆流(n=247、3.1%)の危険性は、患者の年齢(P=0.013)と、尾側からのアプローチ(P<0.01)の双方に伴って増加した。硬膜穿刺(n=123、1.6%)は、高齢(P=0.019)によってだけ影響されると分かった。カテーテル留置不成功(n=68、0.94%)は、体格が小さい患者(P<0.001)ほど、また、穿刺部位が低いほど(P<0.01)しばしば発生した。カテーテル留置が成功した全症例中で、(部分的な)不十分な鎮痛は、692 症例(8.8%)で見られた。鎮痛不足のこの危険性は患者の年齢(P<0.01)とともに減少し、下部胸椎(P<0.001)穿刺では最もその確率が低かった。

・頭側レベルと比較して、下部脊柱管の EA は、血液逆流と穿刺不成功の危険性増加と関係している。鎮痛不十分は、高位胸椎と低位腰椎からのアプローチに伴うことが多かった。血液逆流の危険性は、高齢患者で増加する。性別、体重、肥満指数は、調査した合併症には何ら影響しないようである。

[!]:高齢者ほど腰部脊柱管狭窄症やすべり症などの低位腰椎の変形が多く、したがって正常解剖からの逸脱が多く、カテーテル留置に失敗することが多くなる一方、変形に伴う硬膜外静脈叢の発達などが、血液逆流の頻度を増加させる結果となっているのだろう。

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