低用量エスモロールの持続注入が腹腔鏡下婦人科手術中のレミフェンタニル必要量に及ぼす影響

The effect of a continuous infusion of low-dose esmolol on the requirement for remifentanil during laparoscopic gynecologic surgery
Journal of Clinical Anesthesia Volume 25, Issue 1 , Pages 36-41, February 2013

・本研究の目的は、低用量エスモロールの持続点滴が術中のオピオイド節約効果をもたらすかどうか調査することであった。

・2 時間未満の腹腔鏡下婦人科手術を受ける ASA-PS Ⅰ・Ⅱの患者(年齢 20~60 歳) 56 人を対象とした、大学病院手術室での無作為二重盲式偽薬対照臨床比較研究である。エスモロール群( n=28)は、エスモロール 0.5mg/kg の初期負荷投与に続いてエスモロール 30μg/kg/分で持続注入; 生食群(n=28)は、等量の生食を投与された。研究薬投与前に十分な麻酔深度を維持するレミフェンタニル効果部位濃度(ng/mL)を測定した(前濃度)。研究薬の注入中、収縮期血圧をベースラインの 15% 以内に、BIS 値を 50-60 に維持するように 5 分おきにレミフェンタニル効果部位濃度を調整した。これらの調節濃度(後濃度)の平均を測定して、前濃度と比較した。術後回復の質を評価した。

・エスモロール群で、レミフェンタニルの後濃度は、前濃度に比較して 33.3% 減少した。注入されたレミフェンタニルの総用量は、エスモロール群の方が、少なかった(0.09±0.1 vs 0.14±0.03μg/kg/min; p=0.031)。エスモロール群は疼痛数値評価スケールのスコアが低く、麻酔回復室でのフェンタニル必要量が少なかった。

・術中エスモロール注入は、レミフェンタニルの必要量とレスキュー鎮痛薬の術後投与量を減少させる。

[!]:麻酔科医としては、βブロッカーで循環を落ち着かせるのは邪道のようにも思っていたが、術後のペインスコアが低いことやレスキュー鎮痛薬が少ないことから一考の余地ありだな。

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