ロクロニウムの静脈内プライミング用量はフェンタニル誘発性咳嗽を抑制する

Priming dose of intravenous rocuronium suppresses fentanyl-induced coughing
Acta Anaesthesiologica Taiwanica Volume 50, Issue 4 , Pages 147-149, December 2012

・フェンタニルの静脈内ボーラス投与は、しばしば咳反射を誘発する。本研究では、ロクロニウムによるプライミングがフェンタニル誘発性咳嗽を効果的に軽減することができるかどうか調査する。

・研究は、260人の参加者(年齢 18~80才の)を必要とし、彼らはいろいろな定時手術を受けた。彼らは、2 群に無作為割付けされた。研究群(ロクロニウム群)の患者はロクロニウム 0.06mg/kg を静脈(IV)投与されたのに対して、対照群では同量の生食を投与された。フェンタニル(1.5μg/kg IV、2 秒間で投与)は、ロクロニウム、または生食注入の 30 秒後に投与された。フェンタニル注射後 1 分以内の、咳嗽数を記録した。

・ロクロニウム群患者では咳嗽の発生率が有意に低く(8.5% vs 対照群では 23.1%;p<0.05)、対照群患者と比較して咳嗽の程度が軽かった。

・IV ロクロニウム(0.06mg/kg)による前処置は、フェンタニル誘発性咳嗽反射を抑制した。したがって、ロクロニウムによるプライミングは、フェンタニルによって誘発された咳嗽を予防する臨床的に有用な方法である可能性がある。

[!]:フェンタニルの咳反射誘発作用は迷走神経刺激作用ともいわれるが、反射弓の最終段階である咳運動に関与する呼吸筋を軽度にクラレ化することで、咳嗽減少効果を得ているのだろう。

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