胸腺摘出を受ける重症筋無力症患者でロクロニウムとスガマデクス

Rocuronium and sugammadex in patients with myasthenia gravis undergoing thymectomy
Acta Anaesthesiologica Scandinavica Volume 57, Issue 6, pages 745-748, July 2013

・筋無力症患者での筋弛緩剤の使用はまだ論争の的であるが、選択的拮抗薬としてのスガマデクスの導入後、ロクロニウムは有用であるかもしれない。研究の目的は、胸腔鏡下胸腺摘出を受ける筋無力症患者でロクロニウム-スガマデクスの使用を評価することであった。

・倫理承認後、ビデオ胸腔鏡補助下胸腺摘出術を受ける 10 人の筋無力症患者を、研究対象とした。筋弛緩は、ロクロニウム 0.3 mg/kg で得て、TOF モニタリングや横隔膜運動に応じて、追加用量が投与された。術後にスガマデクス 2 mg/kg が投与された。回復時間(TOF 値>0.9 が得られるまで時間)を全被験者で記録した。

・全患者は、スガマデクス投与後、手術室で抜管された。ロクロニウムの平均投与量は 48 mg で、平均手術時間は 62 分であった。スガマデクス投与後の回復時間は、111 秒(最小 35; 最大 240)であった。

・ロクロニウムを投与された筋無力症患者で、拮抗にスガマデクスを使用した場合、神経筋伝達機能の急速な回復が認められた。この組合せは、術中に筋弛緩が必須である筋無力症患者の合理的な選択肢となり得る。

[!]:筋無力症患者の場合、TOF モニタリングを行いつつ正常患者よりも少なめにロクロニウムを使用して、通常量でリバースすれば問題ないだろう。私は、通常手術でも 1 時間以内の短時間の手術症例では 0.3mg/kg で挿管しているが、プレクラリゼーションすれば筋弛緩は十分得られる。

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