膝関節形成術で、脊柱管麻酔は全身麻酔に比して術後の全身性感染症のリスクを低下させる

Neuraxial Anesthesia Decreases Postoperative Systemic Infection Risk Compared with General Anesthesia in Knee Arthroplasty
Anesthesia & Analgesia vol. 117 no. 4 1010-1016

・外科的ストレスは、免疫抑制をきたすことが示されてきた。硬膜外麻酔や脊髄くも膜下麻酔(NA)が望ましくない外科的侵襲を軽減し、したがって免疫能低下を抑制して、手術転帰を改善することが、長く仮定されてきた。著者らは、NA が膝関節形成の患者で、全身麻酔(GA)と比較して術後感染性合併症を減少させると仮定した。

・著者らは、2005 年から 2010 年まで米国外科学会手術の質向上プログラムデータベースを分析した。今回の最終対象は、16,555 人の患者が含まれ、9167 人の患者は GA を受け、7388 人の患者は、脊椎麻酔あるいは硬膜外麻酔を受けた。関心の転帰は、感染症関連の 30 日術後合併症で、手術部位感染、肺炎、尿路感染症、敗血症、セプティック・ショック、あらゆる全身性感染症の複合エンドポイントを含んだ。多変量ロジスティック回帰を実施して、既存の共存症の影響を調整しつつ、麻酔法の効果を検証した。

・全体的な死亡率は、NA 群と GA 群被検者で、それぞれ、0.24% と 0.15% であった(p=0.214)。 NA 群被検者は、肺炎(p=0.035)と複合全身性感染症(p=0.006)の未調整発症率が少なかった。既存共存症でリスク調整後、NA は肺炎(オッズ比= 0.51[95%信頼区間 0.29-0.90])の危険性低下と、複合全身性感染症(オッズ比= 0.77[95%信頼区間 0.64-0.92])の危険性低下と関係していた。

・本研究から、NA が GA と比較して術後 30 日間以内の、肺炎とあらゆる全身性感染性合併症の複合転帰の双方の調整済みオッズ比低下と関係していることが示唆された。

[!]:やはり全身麻酔は、脊柱管麻酔に比較して、侵害刺激を十分には遮断できないために全身的な免疫能を抑制してしまう。その結果として感染性合併症が増加する。

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