C反応性タンパク質高値を伴う重症患者のせん妄の予測

Prediction of delirium in critically ill patients with elevated C-reactive protein
Journal of Critical Care Journal of Critical Care

・せん妄は、全身性炎症反応に関係があると考えられている。しかし、最も広く使用されている炎症マーカーである C 反応性タンパク質(CRP)との関連は、十分には確立されていない。著者らは、集中治療室(ICU)入室時の CRP が、その後のせん妄発症と関連しているかどうか調査することを目的とした。

・本前向き観察研究は、三次教育病院の 24 床の混合 ICU で行われた。2012 年 6 月から 2011 年 2 月に ICU 入室患者全員が適格性を検査された。対象患者の人口統計学的データと臨床的特徴を記録した。患者は ICU のためのせん妄評価法(CAM- ICU)を用いて、せん妄の存在について検査された。CRP は、ICU 入室時と、その 24 時間後に測定された。対象患者は 28 日間、または死亡まで追跡調査された。単変量および多変量解析を実施して、せん妄た独立危険因子を評価した。臨床転帰は、ICU 在室期間(LOS)、28 日死亡率、および人工呼吸期間が含まれていた。両側 P<0.05 をもって統計的に有意とみなした。

・合計 223 人の患者が試験期間中に含まれた。単変量解析において、せん妄患者は、せん妄のない患者よりも有意に高い値を示した(P=0.0001 120.5 vs 57.5mg/L )。ロジスティック回帰モデルでは、交絡変数(年齢、性別、APACHEⅡ、気管挿管、独居、 身体拘束、飲酒、喫煙、病状の種類、ICU 入室前の病院 LOS を含む)で調整することにより、 CRP はせん妄の独立した予測因子(オッズ比 1.07、95%信頼区間、1.01~1.15)として残った。せん妄のない患者と比較すると、せん妄患者は ICU の LOS(13 vs 5日、P<0.001 )と人工呼吸の期間(6 vs 1日、P<0.001);が長かった。24 時間以内の CRP 増加>8.1mg/L は、せん妄のリスクの 4倍の増加と関係していた(オッズ比: 4.47、95%信頼区間、1.28~15.60)。

・ICU 入室時に測定した CRP と 24 時間以内のその変化は、せん妄のリスク指標である。CRP 値に従ったせん妄治療を模索するさらなる研究が実施されてしかるべきである。

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