重症セプシス患者で体温異常が疾患重症度と転帰に及ぼす影響: 重症セプシスの多施設前向き調査からの分析

The impact of body temperature abnormalities on the disease severity and outcome in patients with severe sepsis: an analysis from a multicenter, prospective survey of severe sepsis
Critical Care 2013, 17 :R271 doi:10.1186/cc13106 Published: 13 November 2013

・重症セプシス患者で体温(Tb)の異常が頻繁に見られる。しかしながら、 Tb の異常と疾患重症度との関係は明確ではない。本研究では、重症セプシス患者での疾患重症度と転帰に及ぼす Tb の影響を調査した。

・著者らは、重症セプシス患者 624人を登録し、登録時の Tb に従って 6 カテゴリーにグループ化した。温度区分(≦35.5 ℃ 、35.6~36.5 ℃、36.6~37.5 ℃、37.6~38.5 ℃、38.6~39.5 ℃、≧39.6 ℃)は、APACHE Ⅱスコアの体温データに基づいた。著者らは、群間の患者特性、生理学的データ、および死亡率を比較した。

・登録時当日に Tb≦36.5℃ の患者は、Tb>37.5℃ の患者と比較した場合、SOFA スコアが有意に不良であった。APACHE Ⅱスコアも、Tb≦35.5 ℃ 患者は、Tb>36.5 ℃の患者と比較した場合、高かった。28日と、院内死亡率は、Tb≦36.5 ℃.患者では有意に高かった。死亡率の差は、Tb≦35.5 ℃の患者を、Tb>36.5 ℃の患者と比較した場合に特に顕著であった。死亡率は、36.6~37.5℃の参照範囲と比較して、≧37.6℃の Tb 範囲には関連していなかったが、28日死亡率の相対リスクは、35.6~36.5℃と、≦35.5 ℃の患者群では有意に大きかった(オッズ比;それぞれ、2.032、3.096)。患者を低体温の有無(≦36.5 ℃;n=160、>36.5 ℃;n=464)の基づいて分けると、血管内凝固症候群(DIC)、ならびに SOFA と APACHE Ⅱスコアは、低体温患者で有意に高かった。低体温の患者は低体温のない患者よりも 28 日および院内死亡率が有意に高かった(それぞれ、38.1% vs 17.9%、49.4% vs 22.6%)。低体温の存在は、28日死亡率の独立した予測因子であり、低体温のある患者群とない患者群間で、セプティック・ショックの有無にかかわらず、差が観察された。

・重症セプシス患者では、セプティック・ショックの有無にかかわらず、低体温(Tb≦36.5 ℃)は、死亡率の増加と臓器不全と関連していた。

[!]:低体温の存在は、白血球の増減と同様に患者の抵抗力の低下を示しているのか。

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