高用量ノルエピネフリン投与されている敗血症性ショック患者の橈骨-大腿動脈血圧の差

Radial to Femoral Arterial Blood Pressure Differences in Septic Shock Patients Receiving High-Dose Norepinephrine Therapy
Shock: December 2013 - Volume 40 - Issue 6 - p 527?531 doi: 10.1097/SHK.0000000000000064 Kim WY, et al.

ノルアドレナリン4.png・動脈血圧(ABP)モニタリングの精度は敗血症性ショックの患者を治療するのに重要である。昇圧剤治療中のセプシスで、中心と末梢 ABP との臨床的に有意な差が発生する可能性がある。本研究の目的は、高用量のノルエピネフリン(NE)療法を受ける敗血症性ショック患者における橈骨(末梢)と大腿(中心)ABP との差を調査することであった。

・橈骨と大腿動脈で動脈血圧の同時測定値を比較した本前向き観察研究は 2008 年 10 月から 2009 年 3 月に大学付属三次紹介センターで行われた。持続血圧モニタリングと、平均動脈圧(MAP)≧65 mmHgに維持するのに高用量 NE 療法 0.1μg/kg/min 以上を必要とする敗血症性ショックの患者が含まれた。統計分析は、再現性測定比較のためにブランド-アルトマン法を用いて行った。

・ベースラインと NE 投与後に、収縮期、平均、拡張期の大腿動脈と橈骨動脈の 250 組の測定値が記録された。橈骨動脈からの動脈血圧測定値は大腿動脈と比べて低く測定されれた。橈骨と大腿 MAP との総バイアス(同時測定の平均差)は 4.9 mmHg であったが、高用量 NE 治療中に、バイアスは 6.2 mmHg(95% 一致限界: -6.0 18.3mmHg)に増加した。臨床的に有意な橈骨-大腿 MAP 差(MAP≧5 mmHg)は、高用量 NE 療法による患者の 62.2% にまで発生した。

・高用量 NE 治療を受けている敗血症性ショックの患者では、橈骨動脈圧は、中心血圧よりも頻繁に低く測定される。高用量 NE 療法が実施される場合には、大腿動脈圧モニタリングがより適切であろう。

[!]:心臓手術の心肺離脱後にも中枢圧>橈骨圧がよく見られる。この場合の原因は、ボリューム不足が原因と考えているが。

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