電気インピーダンス断層撮影で視覚化した術後早期の換気分布に及ぼす腹腔鏡手術中の PEEP の影響

Impact of PEEP during laparoscopic surgery on early postoperative ventilation distribution visualized by electrical impedance tomography
Minerva Anestesiologica 2014 February;80(2):158-66 Karsten J, et al.

・全身麻酔、人工呼吸、気腹は、さまざま程度に換気分布に影響を与える。術中の呼気終末陽圧(PEEP) 10cmH2O が術後早期の換気に影響を及ぼすのかどうかを明確にすべきである。電気インピーダンス断層撮影(EIT)を使用して、局所換気の変化を評価した。

・待機的腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける予定の患者(ASAーPS ?/?)32人が登録された。患者を無作為に、PEEP(10 cmH2O)か、または、ZEEP 群(0 cmH2O)に割り当てた。EIT は、麻酔導入前(T0)、回復室入室後(T1 -4)に行った。腹側/背側、左/右肺のインピーダンス比(IR)、および換気中心指数(COV)を計算して、換気の均一性における差異を調査した。

・術前のデータと比較して有意な PaCO2 の増加と pH 値の減少が両群で見られた。術後一回インピーダンス変化(ΔZ)の有意な減少、ならびに、IR と CoV の変化によって示される換気の一般的な術後の腹側へのシフトが両群で見られた。ZEEP 群の IR と COV は、ベースライン(T0)と有意に異なっていた。PEEP 群では T0 に比べて、T2-4 の時点で、COVにちょうど有意差があった。PEEP 群患者では、術後早期(T1)の換気分布に差はなかった。

・術後換気の変化は、EIT によって画像化することができる。術中 PEEP を伴う換気は、全ての PEEP 患者が PEEP を伴う人工呼吸によって同じように利益を得るとは限らないが、術後早期の換気分布に好ましい効果を有する。術中の PEEP は、方向としては、より均質な換気分布を得る結果となる。

[!]:単なる仰臥位やトレンデレンブルグ体位でさえ腹部臓器が肺の背側を圧迫して換気の不均等分布をきたすわけだから、腹腔鏡下手術であればなおさらだろう。術中の PEEP は理にかなっているんじゃないだろうか。

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