進行卵巣癌手術でのトラネキサム酸単回投与は出血量と輸血を減少させる: 二重盲式対照無作為多施設研究

Single dose tranexamic acid in advanced ovarian cancer surgery reduces blood loss and transfusions: double-blind placebo-controlled randomized multicenter study
Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavica DOI: 10.1111/aogs.12333
Lundin ES, et al.

トラネキサム酸4.png・本研究の目的は、進行性卵巣癌が推定される手術直前に静脈内投与した単回トラネキサム酸が、周術期の出血量と輸血を減少させるかどうか調査することであった。

・スウェーデンの南東医領圏にある 2 つの大学と 2 つの中央病院での無作為二重盲式偽薬対照多施設研究である。2008 年 3 月~2012 年 5 月に、進行性卵巣癌が推定され根治的減量手術を予定された、包含/除外基準に合致する 100 人の女性は、無作為に トラネキサム酸を投与される 50 人とプラセボを投与される 50 人に割り当てられた。分析は、ITT の原則に従って行った。トラネキサム酸(15 mg/kg体重、100 mg/ml トラネキサム酸)か、または同量のプラセボ(0.9% NaCl)を 100ml の生食プラスチック袋に添加した。治験薬は、手術の開始直前に投与された。データは、ノンパラメトリック統計と交絡因子について調整した多変量モデルを用いて分析した。主要評価項目は出血量と赤血球輸血量であった。

・総出血量と輸血割合は、プラセボ群と比較してトラネキサム酸群の方が有意に少なかった。総出血量の中央値は、それぞれ 520mL vs 730mL であった(p=0.03)??。輸血は、それぞれ 15 人(30%)vs 22 人(44 %)であった(オッズ比、0.44; 上側 95% 信頼区間:0.97、p=0.02)。

・進行卵巣癌手術で、術直前に投与された単回トラネキサム酸は、有意に出血量と輸血割合を減少させる。トラネキサム酸は、進行性卵巣癌手術における標準的予防治療として推奨されてよい。

[!]:術直前の単回投与で総出血量も輸血割合も 2/3 に減少か。術前の抗生物質点滴内にトラネキサム酸 1 g(10mL)を入れておこう。

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