Q:硬膜外穿刺:メディアンとパラメディアンはどちらが難しいか?それはなぜか?

A:これは私の個人的な意見に過ぎないかもしれないが・・・、メディアンは簡単!パラメディアンは圧倒的に難しい。
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メディアン・アプローチというのは、正確に正中線上で棘間靭帯を穿刺して、下位の椎体の棘突起の傾斜に合わせて、場合によっては棘突起上を滑らせるように水平面で、針を進めて行きさえすれば、いずれ硬膜外に到達する。

皮膚の穿刺部位は、棘突起と棘突起の間だからあまり迷う必要がない。局所麻酔をする時に、やや深めに局所麻酔の針を穿刺して、棘間靭帯に刺さったことが確認(局所麻酔薬を少し注入してみて抵抗が強い)できれば、皮膚の穿刺部位はそれで正解だ。

後は、どの程度硬膜外針を通常は尾側に、時として頭側に振るかだけである。自分で判断しなくてはならないのそれだけだ。

ところが、パラメディアン・アプローチは、皮膚を穿刺する部位(正中線上からどれくらいの距離を置いて穿刺するか)、どの程度正中側に針を傾けるか、どの程度頭側に針先を傾けるか、いずれも自分で判断して決めていかなくてはならない。

いわば、メディアンの変数は、たった 1 個しかない。それに対して、パラメディアンの変数は 3 つもある。かつ、メディアンの答えは 1 つ(穿刺する椎間は唯一であり、目的とした椎間の上位椎間に進んでしまうことはあり得ない)だが、パラメディアンの答えは、時として 2 つ(例えば、Th9/10 を穿刺するつもりが、結果的に Th8/9 で成功してしまう)のこともある。

メディアン:A=L3/4
パラメディアン:A+B+C=Th9/10 or Th8/9

メディアンは、A という変数を一つ決めればよい。それに対して、パラメディアンは、A、B、Cの3つの変数を決めて、なおかつその合計がD、Eのいずれでもよいという計算式だ。圧倒的に後者の方が、いろいろな答えが存在する。

「いろんな答えがあった方が簡単じゃないか?」と考える人もいるかもしれない。しかし、私は、答えは一つの方が簡単な問題だと思う。

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