腹臥位の脊椎手術に際し自分で体位を取ってから麻酔導入してラリンジアル挿入 vs 気管挿管後に体位取

Self-positioning followed by induction of anaesthesia and insertion of a laryngeal mask airway versus endotracheal intubation and subsequent positioning for spinal surgery in the prone position: A randomised clinical trial
European Journal of Anaesthesiology: May 2014 - Volume 31 - Issue 5 - p 259-265 doi: 10.1097/EJA.0000000000000004 Olsen KS, et al.

・麻酔をしてから腹臥位にするのは時間がかかるし、合併症を起こす可能性がある。仮説は、自分で体位を取ってから麻酔とラリンジアルマスクエアウェイを導入した(LM 法)方が気管挿管後に体位取りをする(ET 法)よりも速くて、合併症が少ないであろうということだった。

・大学病院で、2009 年 3 月~ 2011 年 3 月に実施された無作為化比較試験である。脊椎手術を予定された 140 人の患者は、LM 法か、または ET 法に割り当てられた。除外基準は、予定手術時間が 2 時間以上、ASA 分類�以上、年齢 70 歳以上、頚部、喉、口の解剖と機能に異常がある場合、Mallampati スコア�~�、BMI≧35kg/m2困難気道やマスク換気困難が予想され場合、頸部可動性の低下であった。LM 群の患者は、自分で腹臥位を取り、麻酔が導入されラリンジアルが導入された。ET 群の患者は、麻酔され、挿管された後に、腹臥位に置かれた。主要評価項目は、最初に患者を確認してから麻酔と体位取り後の放射線検査準備までの時間。気道の問題、咽頭痛、嗄声、筋肉や関節の痛みも記録された。

・140 人の患者は、無作為に LM 群(N=70)か、ET 群(N=70)に割り付けられた。64 人と 67 人の患者から得たデータを分析した。値は、中央値(四分位)[範囲]として表現した。主要評価国目の時間は LM 群で 25分(23-29)[16-44]で、ET 群、30 分(26-33)[17-47]であった(P<0.001)??。LM 群の 2 人の患者は、気道を完全にシールすることはできなかった。1 人に挿管し、別の一人は、動脈低血圧のために手術をキャンセルされた。術後 3 時間後に、咽喉頭痛、嗄声、筋肉や関節の痛みを訴えた患者は LM 群の方が少なかったが、24 時間後では差がなかった。

・患者自身で体位取をして腹臥位で麻酔導入すると、時間を節約できる。安全性を確認し、その方法が腹臥位に関連した重篤な合併症の頻度を減少させるかどうか検討するために、もっと多くの患者で研究すべきである。

[!]:腹臥位での麻酔導入とラリンジアル挿入か・・、まだやったことないんだよね。一度やってみないとね。

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この記事へのコメント

postman
2014年04月22日 09:52
腹臥位のLMA挿入は非常に簡単ですよ。便利ですのでぜひ一度リスクのない患者でやってみてください。慣れないうちは怖いので、横にストレッチャーを置いたままなさることをお勧めします。ですが、10年以上腹臥位をしばしばやっていますが、一度もLMA挿入困難なことはありませんでした。舌も邪魔にならないし、簡単なのは当たり前ですよねw
今の希望としては腹臥位用のLMA枕が欲しいです。開発を目論んでるのですが。
あと、つい深く挿入しがちなのですが、リークが多ければゆっくり引き戻してみてください。

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