Q:小児の麻酔導入はどうするか?

 通常、小学生低学年以下の小児は、「注射」に対して恐怖感を抱き、穿刺時の痛みに耐えられないので、麻酔マスクを顔に当てて、吸入麻酔剤を吸ってもらって、いわゆる「緩徐導入」を行う。また、小学校高学年~中学生以上では、十分聞き分けができるので、成人と同様に静脈ラインを確保して、静脈麻酔薬で麻酔導入を行う。

どちらの麻酔導入が可能か判断に迷うときは、術前診察時に、2つの方法があることを説明して、
「注射させてくれるかな~?それとも、ちょっと匂いがするけど、こんなマスクがいいかな~?」
と患児本人にマスクを見せながら尋ねて選んでもらうようにしている。

「どっちも嫌だ、はダメだよ。どっちか選んで!」と言って、2者択一を迫る。
もしも「どっちもやだ~!」と言われたら、親御さんに
「それでは麻酔は不可能ですので、お帰りください。」と素気無く言う。

そうすると、通常は「これっ、あんたどっちか選びなさい!」とか、「マスクがいいんじゃない、痛くない方がいいでしょ!」とか親御さんが、いっしょになって2者択一を患児に迫ってくれます。

そして、方法が決まったら、患児に、
「注射」を選択した場合には、
「そうか~、注射が我慢できるか~、さすがはお姉(兄)ちゃんだね~。」
「その時になって、やっぱりマスクにするっていう方法もあるからね。」
「マスク」を選択した場合には、
「賢いな~、マスクの方が痛くないもんね~。」
と言って、その判断が正しかったことを褒めてあげる。

「じゃ、○○を我慢してね。約束だよ!」と言って、『指切りげんまん』をして、患児との意思疎通を図っておく。

実際の、私がいつもやっている緩徐導入の方法については、以下の記事を参照のこと。

小児急速吸入導入のツボ




 

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