肝臓手術を受ける肝機能障害のある患者でロクロニウム持続注入後スガマデクスによる筋弛緩の急速拮抗

Rapid reversal of neuromuscular blockade by sugammadex after continuous infusion of rocuronium in patients with liver dysfunction undergoing hepatic surgery
Acta Anaesthesiologica Taiwanica Published Online: June 05, 2014

・スガマデックスはロクロニウム誘発性筋弛緩(NMB)を急速に拮抗する。ロクロニウムは主に胆汁中に排泄されるため、ロクロニウム誘発性 NMB は、肝機能障害を有する患者では遷延する。しかし、肝臓手術を受ける肝機能障害を有する患者でのロクロニウム誘発性 NMB を拮抗するという点でスガマデクスの有効性と安全性は評価されていない。この観察研究では、肝臓手術を受ける肝機能障害患者で、ロクロニウム持続注入後のスガマデクスの有効性と安全性を検討した。

・レミフェンタニル/プロポフォール麻酔が 31 人の患者に行なわれた:15 人は対照群患者で、16 人は肝機能障害のある群からの患者である。ロクロニウム(0.6 mg/kg)を投与後、持続注入を続行した。次に、登録患者は、スガマデクスの投与量に応じて 2 群に分けた。第 1 群ではスガマデクス(2.0 mg/kg)の単回用量は、T2 の再出現時に投与した。第 2 群ではロクロニウム中止後 15 分で T2 が再出現しない場合には、T1 出現時にスガマデクスの単回投与(4.0 mg/kg)を投与した。主要転帰はスガマデクスの投与から TOF 0.9 にまで回復する時間であった。

・ロクロニウムの投与必要量は、肝機能障害群の方が、対照群よりも少なかった(6.2 vs 8.2μg/kg/min、p=0.002)。スガマデクスの投与から TOF 比 0.9 に回復するまでの平均時間は、肝機能障害群と対照群で有意差はなかった(2 mg/kg 投与群で、それぞれ 2.2分 vs 2.0分、p=0.44、4 mg/kg投与群で、1.9分 vs 1.7分、P=0.70)。再クラレ化の証拠は、どの患者にも認められなかった。有害事象のほとんどは軽度であり、スガマデクスの使用に関連するものではなかった。有害事象が理由で研究から除外された患者はいなかった。一人の患者が反復肝臓手術を原因とする胆汁うっ滞性肝硬変のため死亡した。

・肝臓手術を受けた肝機能障害を有する患者で、ロクロニウム持続注入後、スガマデックスは NMB を急速に拮抗することができる。スガマデックスは安全で耐用性は良好であることが判明した。しかしながら、肝臓手術を受ける肝機能障害を有する多数の患者を対象として同様の条件下でのスガマデクスのさらなる研究が実施されるべきである。

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