CABG 後の中心静脈圧: 術後死亡や腎不全を予測するか?

Central Venous Pressure After Coronary Artery Bypass Surgery: Does it Predict Postoperative Mortality or Renal Failure?
Journal of Critical Care published online 11 June 2014.

・冠状動脈バイパス術(CABG)後、しばしば血行動態モニタリングが実施されるが、臨床転帰の予測因子としての術後の中心静脈圧(CVP)測定モニタリングの役割は、知られていない。そこで、本研究では、術後 CVP は手術死亡や腎不全を予測するという仮説を検証する。

・これは胸部外科学会の全国心臓外科データベース 2004-2005 に参加してい 55 病院で危険性の高い CABG または CABG/弁手術を受けた 2390 人の無作為に選択された患者から得た詳細な臨床データの観察コホート研究である。適格患者は、駆出率<40% で待機的/緊急 CABG、年齢≧65% で糖尿病があるか、1.73m2 当たり糸球体濾過率<60mL/min で待機的/緊急 CABG を受けた。関心事は、成人心臓手術後の ICU での中心ン静脈圧モニタリングである。主要評価項目は、術後の CVP と、院内/30 日死亡率および腎不全と相関関係であり、ロジスティック回帰モデルを使用して、未調整と重要な臨床因子で調整後に持続変数として評価した。

・平均年齢は、72 歳、患者の 54% は糖尿病、49% は緊急手術、平均人工心肺時間は 105 分であった。術後 6 時間の患者の CVP は、院内および 30 日死亡と強く関連していた:CVP が 5mm 増加する毎に、オッズ比(OR)1.5(95%信頼区間[CI]1.23、1.87)、P<0.0001。この関係は、リスク調整後も有意であった:調整 OR 1.44(95%信頼区間1.10、1.89)、P<0.01。心係数を調整したモデルででも、死亡率や腎不全の発生率が増加することが分かった:CVP が 5mm 増加する毎に、調整 OR 1.5(95%CI 1.28、1.86)、P<0.0001。

・冠動脈バイパス手術後 6 時間での患者の中心静脈圧は、心係数や他の重要な臨床変数とは独立して、手術死亡率や腎不全を高度に予測した。今後の研究では、術後 CVP を指針とした介入が、患者の予後を改善することができるかどうかを評価する必要がある。

[!]:術後数時間の CVP 値が意外と重要な予後判定因子になるのだな。

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