体外衝撃波砕石術に際して全身麻酔と脊椎麻酔での術後認知機能障害の発生率

Incidence of postoperative cognitive dysfunction after general or spinal anaesthesia for extracorporeal shock wave lithotripsy
Br. J. Anaesth. (2014) doi: 10.1093/bja/aeu163 First published online: June 27, 2014

・全身麻酔は必ず手術に伴うので、術後の認知機能障害(POCD)の発症へのそれぞれの寄与度を識別することは困難であるとされてきた。

・体外衝撃波砕石術(ESWL)を受ける高齢患者で、前向き無作為化比較試験を実施した。2005 年から 2011 年に、2706 人から 100 人の適格患者を募集した。患者は無作為に、全身または脊椎麻酔だけを受けるように割り当てらた。8 種類の一連の神経心理学的テストを、術前と術後 7 日目と 3 ヶ月の時点で実施した。信頼性のある変化指数を使用して、POCD の発生率を計算した。 ITT 分析を使用して、POCD 発生率を比較した。

・100 人の患者の募集後、無益分析の結果、試験は中止となった。50 人の患者を無作為に全身麻酔に、48 人の患者は鎮静や術後オピオイドなしの脊椎麻酔に割り当てた。3 ヶ月後時点で、POCD は全身麻酔後では、 6.8%[95%信頼区間(CI)]1.4-18.7%]、脊椎麻酔群では、19.6%(95%CI:9.4-33.9%)で検出された(=0.07)。術後 7 日目では、POCD の発生頻度は、全身麻酔群では 4.1%(95%CI:0.5-14%)、脊椎麻酔群では、11.9%(95%CI:4.0-26.6%)であった。

・著者らは、全身麻酔と脊椎麻酔を比較した場合、POCD の発生率に有意差は認めず、手術や処置の過程自体が POCD 発症の一因となっている可能性を示唆している。

[!]:これはなかなか単純明快なスタディだ。発生率だけ見ると、有意差がないどころか脊椎麻酔後の方が多い!?

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