消化管手術後の胸部硬膜外 vs 全身性鎮痛による消化管機能の回復

Recovery of gastrointestinal function with thoracic epidural vs. systemic analgesia following gastrointestinal surgery
Acta Anaesthesiologica Scandinavica first published online: 24 JUL 2014 DOI: 10.1111/aas.12375

・本レビューの目的は、消化管手術後患者における消化管(GI)機能の回復に及ぼす胸部硬膜外鎮痛(TEA) vs 全身鎮痛(SA)の効果を系統的に評価することであった。

・著者らは、総合的な文献検索を実施して、消化管手術を受けた成人患者で 2 種類の術後鎮痛法の効果を比較した無作為対照試験を同定した。術後に、オピオイドの有無は問わず局所麻酔薬をベースにした TEA を受けた患者は、オピオイドをベースとした SA を受けた患者と比較された。考慮した評価項目は、GI 機能回復までの時間、GI 合併症、特定の副作用であった??。

・TEA 群に 331 人の患者、SA 群に 319 人の患者を伴う 12 件の研究が含まれた。SA と比較して、TEA は、最初の放屁があるまでの時間を 31.3 時間(95%信頼区間(CI):-33.2~-29.4、P<0.01)、最初の便通があるまでの時間を 24.1時間(95%CI -20.9~-27.2、P<0.001)短縮することによって GI 手術後の GI の回復を改善した。吻合部リークや、腸閉塞の発生率に群間差はなかった。術後低血圧の発生は、TEA 群の方が比較的高かった、リスク比:7.9、95%CI:2.4~26.5、P=0.001。その他の副作用(掻痒、嘔吐など)は両群で同等であった。

・TEA(SA と比較して)は、GI 手順後に GI 合併症のリスクを増加させることなく、GI 機能の回復を改善するというエビデンスがある。さらにこれらの効果を確認するためには、標準的な評価尺度を伴う、もっと大規模な質の高い無作為化対照試験が必要である。

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