術中エスモロール注入は鼻中隔形成術後の鎮痛薬消費量と術中麻酔薬投与量を減少させる

Intraoperative esmolol infusion reduces postoperative analgesic consumption and anaesthetic use during septorhinoplasty: a randomized trial
Rev. Bras. Anestesiol. vol.64 no.5 Campinas Sept./Oct. 2014

・エスモロールには鎮痛作用がなく麻酔薬としての特性を有してはいないことが知られている。しかし、麻酔薬必要量の減少を増強し、術後の鎮痛剤の使用を減らすことができる。本研究の目的は、エスモロールの静脈内注入が術中および術後鎮痛薬消費量、ならびに麻酔深度への影響を評価することである。

・本無作為化対照二重盲式試験は、2010 年 3 月~ 6 月に三次医療病院で実施された。鼻中隔形成術を受ける 60 人の患者は 2 群に無作為化された。研究で使用した薬剤に対するアレルギーの既往、虚血性心疾患、心ブロック、気管支喘息、肝腎機能障害、肥満、鎮痛剤やβ遮断薬の慢性的使用の既往歴は、研究から除外する原因考えられた。手術中の静脈内注入として、30 人の患者はエスモロールとレミフェンタニル(エスモロール群)を投与され、30 人の患者は生食とレミフェンタニル(対照群)を投与された。平均動脈圧、心拍数、BIS 値を 10 分毎に記録した。レミフェンタニルの総投与量、、VAS スコア、初回鎮痛薬投与までの時間、術後のモルヒネ総消費量を記録した。

・エスモロール群の方が、レミフェンタニル総使用量、0、20、60 分時点での VAS スコア、モルヒネ総使用量、初回鎮痛薬までの時間、モルヒネの静脈内投与を必要とした患者数は少なかった。

・エスモロールの静脈内注入は、術中術後の鎮痛剤の消費量を削減し、術後早期の VAS スコア低下させ、初回鎮痛薬投与までの時間を延長したが、麻酔深度には影響を及ぼさなかった。

[!]:エスモロール自体には鎮痛作用も麻酔作用もないが、鎮痛増強作用があるということになるのかな。保険適応にはなりそうにないが、麻酔補助薬としてもっと積極的に使用してもよさそうだな。

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