迅速導入時のロクロニウム効果発現時間と挿管条件に及ぼすニカルジピンとエスモロールの効果

The effects of nicardipine or esmolol on the onset time of rocuronium and intubation conditions during rapid sequence induction: a randomized double-blind trial
Journal of Anesthesia published online 06 November 2014

・迅速導入(RSI)の主目的は、挿管中と後の、迅速かつ適切な筋弛緩と血行動態の安定性である。今回の研究の目的は、RSI 時にニカルジピンとエスモロールがロクロニウムの作用と挿管条件に及ぼす効果を調査することであった。

・成人患者(n=82)を無作為に 3 群に割り当てた。セボフルラン・ベースの全身麻酔の導入 1 分前に、患者は、ニカルピン 20 μg/kg (N 群、n=27)か、エスモロール 0.5mg/kg(E 群、n=27)か、生食 5mL(C 群、n=28)を投与された。患者は、RSI 時の挿管条件、ロクロニウムの効果発現時間、平均動脈圧(MAP)、心拍数(HR)について評価された。

・挿管条件とスコアは E 群よりも C 群と N 群の方が有意に良好であった(P<0.001)。ロクロニウムのj効果発現時間は C 群と比較した場合、、N 群では短縮され、E 群では延長した(P<0.001)。C 群、E 群と比較して、N 群では、挿管直後 MAP 増加の有意な軽減が観察されたに(P<0.008)。 HR は、N 群、C 群よりも E 群の方が有意に低かった(P<0.01)。

・RSI に際してのニカルジピンによる前処置は、挿管条件を改善し、ロクロニウムの効果発現時間を短縮し、挿管後の MAP の変化を緩和した。エスモロールは、RSI 後の HR の反応を軽減するのに有効であるにも関わらず、挿管条件とロクロニウムの効果発現を妨害した。

[!]:ニカルジピン→血管拡張と反射性頻脈=心拍出量増加→ロクロニウム効果発現短縮 vs エスモロール→徐脈化=心拍出量低下→ロクロニウム効果発現遅延。迅速導入にはニカルピンの方が適している。

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