年齢 80 歳以上の患者の手術転帰の分析

An analysis of surgical outcomes in patients aged 80 years and older
Acta Anaesthesiologica Taiwanica Published Online: November 06, 2014

・高齢患者(≧80歳)は、ますます多くの手術を受けている。手術を受ける高齢患者は、通常、多くの術後合併症を発症し、予後が不良である。本研究の目的は、これらの患者での術後有害転帰を予測する術前と術中変数間の相対的な重要度を確認することである。

・著者らは、後ろ向きに著者らの部門の品質保証データベースから収集した 404 人の患者(≧80歳で、非心臓手術を受けた)の記録を分析した。著者らは、患者の術前と術中変数、ならびに、術後合併症と転帰を検討した。次に、危険因子のオッズ比を、単変量および多変量解析により算出した。加えて、退院頻度と死亡率のハザード比を分析した。

・全体で、患者の 26.4% は、一つ以上の術後合併症を発症し、院内死亡率は 6.7% であった。これらの患者の大多数は、高血圧(47.5%)などの既存の心血管障害を有していた。呼吸器合併症は、最もよく見られる術後合併症(12.9%)であった。多変量解析では、性別が男性、麻酔法、コロイド膠質液投与が、呼吸器合併症増加の危険因子であった。著者らの結果から、異なる種類の術後合併症を発症した患者は、入院期間の延長と死亡に関連した様々な程度のリスクを有していることが示された。

・性別が男性で、全身麻酔を受け、膠質液投与を受けている、年齢 80 歳以上の患者は、呼吸器合併症を発症するリスクが高かった。術後呼吸器合併症は、高齢手術患者のほとんどで発生していた。手術転帰を改善するための努力には、院内合併症を最小限とするための措置を含める必要がある。麻酔の質と手術転帰を改善するためには、これらの患者に対する詳細な評価と、前述の危険因子をより良く伝達することが提案されている。

[!]:膠質液投与が術後呼吸器合併症のリスク増大と関係しているとは! やはり、麻酔による血管拡張に対しては、膠質液投与ではなく血管収縮薬による管理の方がベターか。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック