腎動脈下腹部大動脈瘤手術後の急性腎障害: リスク予測に AKIN と RIFLE 基準の比較

Acute kidney injury after infrarenal abdominal aortic aneurysm surgery: a comparison of AKIN and RIFLE criteria for risk prediction
Br. J. Anaesth. (2014) 113 (6): 993-1000. doi: 10.1093/bja/aeu320 First published online: September 25, 2014

・急性腎傷害(AKI)の診断には、しばしば急性腎障害ネットワーク(AKIN)と、RIFLE 腎傷害基準の両方が使用されるが、腎動脈下腹部大動脈瘤(AAA)手術を受ける患者で AKI を診断する上で、それらは比較されたことがない。本研究は、AKIN と RIFLE 基準で定義された AKI の発生率と危険因子を調査し、腎動脈下 AAA 手術後の死亡率の予測能力を比較した。

・本研究では、1999 年 1 月から 2011 年 12 月に腎動脈下 AAA 手術を受けた 444 人の患者を調査した。AKI の危険因子を多変量解析により評価し、AKI が総死亡率に及ぼす影響を inverse probability of treatment weighting (IPTW)を伴うコックス比例ハザードモデルにより評価した。純再分類改善度(NRI)を使用して、総死亡率を予測する際に AKIN と RIFLE 基準の性能を評価した。

・AKIN と RIFLE 基準に基づく AKI はそれぞれ、82 人(18.5%)と 55 人(12.4%)の患者で発生した。AKI の独立危険因子は、AKIN 基準による術中赤血球(RBC)輸血、慢性腎疾患(CKD)、RIFLE 基準による年齢、術中 RBC 輸血、術前心房細動、CKD であった。IPTW 調整後、AKI は、30 日死亡と総死亡率に関連付けられた。NRI は、総死亡リスクを評価する上で、RIFLE 基準よりも AKIN 基準の方が、 15.2% 大きかった (P=0.04)。

・AKIN と RIFLE 基準のいずれによって定義された AKI も、総死亡率と関連していたものの、AKIN 基準の方が、腎動脈下 AAA 手術を受ける患者の死亡率について良好な予測を示した。

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