86% 二酸化炭素+10% 亜酸化窒素+4% 酸素は、局所麻酔下の腹腔鏡を可能にする

A mixture of 86% of CO2, 10% of N2O, and 4% of oxygen permits laparoscopy under local anesthesia: a pilot study
Gynecological Surgery published online 14 December 2014,

・本研究の目的は、CO2 に 10% N2O を 付加すると、十分に疼痛を軽減して、局所麻酔下での腹腔鏡検査を可能にできることを検証することである。

・卵管結紮に際して局所麻酔下で腹腔鏡検査を受ける 9 人の患者で、86% CO2、10% N2、4% 酸素の混合物(「混合ガス」)を、気腹に使用した。 CO2、N2O、、「混合ガス」について、舌先に吹き流したときの疼痛と、生食とハルトマン溶液の pH 変化を推定した。

・9 人の患者全員で、100% N2O の場合と同様に、不快感はごく少なく介入はよく許容された。VAS で測定した舌先の痛み(n=15)は、純 CO2 (3.6±1.7)と比べて、86% CO2+ 10% N2O+4% O2(2.4±1.4、P =0.005)の方が少なく、100% N2O (0.3±0.6、P<0.0007)ではさらに少なかった。生食の pH(n=5)は、7.00±0.07 から、100% CO2、100% N2O、「混合ガス」で、それぞれ、4.18±0.04(P=0.001)、6.98±0.08(NS)、4.28±0.04(P=0.01)へと減少した。ハルトマンの溶液の pH は(n=5)は、7.00±0.07 から、それぞれ、5.18±0.04(P=0.01)、7.02±0.19(NS)、5.3±0.4(P=0.01)へと同様に減少した。

・これらのデータは、CO2 に 10% N2O と 4% O2 を混合することによって、局所麻酔下に腹腔鏡検査が可能であることを示している。この結果は、舌先の痛みや pH 変化によって推定される直接刺激によっては説明することができない。

[!]:亜酸化窒素を腹腔内局所に投与して鎮痛を図ろうとするもので、なかなか面白い。100% N2O の場合には、呼気にはどれくらいの亜酸化窒素が出現するのかとか、セボフルランを使用したらどうなるのかとか、いろいろと研究テーマが広がる話題だな。

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