研究: 膝関節置換術後の疼痛管理の代替案

Study: An Alternative for Pain Control after Knee Replacement Surgery
Henry Ford Health System FOR IMMEDIATE RELEASE Dec. 22, 2014

デトロイト - 変形性膝関節症と診断された米国成人の半分以上は、膝関節置換手術を受けることになると推定されている。移植可能な装置と手術手技の改善が手術を非常に効果的なものにする一方で、術後疼痛管理は、依然として一般的な、患者にっとては継続的な副作用である。

ダラスで開催された米国股関節膝関節外科学会で最近発表されたヘンリー・フォード病院の研究では、リポゾーム・ブピバカインと呼ばれる新しい長時間作用性の麻酔薬を術中に膝周囲組織に注入すると、回復が速く、患者満足度が高い可能性があることが示された。

「この注入法での疼痛スコアは約 3/10 であり、我々の伝統的な方法で見られる疼痛スコアと同様である。」とヘンリー・フォードウェストブルームフィールド病院関節置換外科医であり、研究の筆頭著者ジェイソン・デイビス MD は述べている。「患者は、術後 2 日間までの疼痛緩和を得るとができ、伝統的な方法に比べて、膝の機能が良好である。」

人工膝関節全置換手術数は 1993 年から 2009 年に 3 倍以上に増加したと推定されている。関節炎が慢性膝痛と機能障害の最も一般的な原因である。しかし、2014 年 6 月調査では、米国では、膝手術の 95% が過体重と肥満の流行に起因することがわかった。

2 時間の膝置換手術中に、整形外科医は、損傷した軟骨と骨を除去し、膝関節インプラントを挿入て膝のアラインメントと機能を回復する。米国整形外科学会によると、置換膝間接の 90% 以上は術後 15 年経っても機能している。

ヘンリーフォードの研究では、2012 年 10 月から 2013 年 9 月までに、216 人の患者で術後 2 日間の疼痛管理について評価した。患者の半分は、伝統的な疼痛管理法として持続大腿sン系ブロックを受けて、一般的な麻酔薬を鼡径領域に注入し、膝の前面を下降する主神経を鈍麻させる。この方法ではペインポンプを使用して疼痛管理を 2 日間まで延長したが、いくらか下肢の筋力低下もきたす。「痛みコントロールは筋力低下という代償と引き換えに可能となるもので、入院中に患者が歩行する時に、いくらか頼りなさを感じさせる。」とデイビス博士は述べている。

残りの半分の患者は、手術部位にリポソームブピバカイン注入を受けた。デイビス博士は、多くの患者が手術後数時間以内に快適に歩くことができたと言っている。

デイビス博士は、膝周囲の注射がそれ自体で、伝統的な方法の副作用を伴うことなく、「疼痛コントロールを早期の段階で最適化する」と言っている。 「機能の観点から、患者にとってもっと自信を持って動き回るのがずっと簡単だ。」と彼は言う。 「過去 10 年間、我々は膝関節置換手術の疼痛管理に大きな進歩を遂げた。この選択肢は、我々の患者にって有望な、実行可能なものである。」

[!]:現在、麻酔科領域では末梢神経ブロックが注目されているが、リポソームブピバカインが一般的に使用されるようになれば、さらに一歩進んで、局所浸潤だけで、長時間の疼痛制御が可能になり、末梢神経ブロックの必要性さえなくなり、それよりも機能的に良好な術後管理が可能な時代が、すぐ目の前まできているようだ。

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