並列麻酔処理による手術室生産性の向上

Improving operating room productivity via parallel anesthesia processing
International Journal of Health Care Quality Assurance, Vol. 27 Iss: 8, pp.697 - 706

・上肢手術を受ける患者では、区域麻酔を並列処理することによって手術室(OR)の効率を向上させることができる可能性がある。本稿の目的は、OR の外で並列で区域麻酔を実施することによって、一日あたりの総症例数を増加させ、効率性と生産性を向上させるかどうかを評価することである。

・上肢手術に際しての主麻酔として区域麻酔を受けるすべての成人患者から得た 1 年間にわたるデータを使用して、シミュレーションモデルを開発した。モデルは、手術室内外で並列で実施される純粋な区域麻酔法での手術を評価した。シナリオを使用して、標準的な仕事日(555分)にどれくらい多くの手術が完了できるか、標準的な 1 日当たり 3 症例を仮定した場合、予測される終了時刻、残業時間はどうなるかを評価した。

・モデリングの結果では、区域麻酔を並列で実施すると、研究に含まれたすべての外科医で、1 日当たりの平均症例数が増加した。平均増加は、1 日当たり 0.42 症例であった。全ての外科医が 1 日当たり 3 症例を実施すると仮定した場合、残業が出る日は、並列ブロックによって 43% 減少した。並列麻酔に伴う残業も、外科医 1 人当たり、1 日に 40 分少ないと予想された。

・キーとなる制限には、比較群では全症例で区域麻酔を使用したという仮定がある。多くの日は区域麻酔と全身麻酔の両方がある。また、症例研究として、単一施設での研究であるため、一般化するには限界がある。

・上肢手術症例の受け入れ量を増加させたいという要望がある場合には、周術期診療提供者は、区域麻酔の並列管理を検討するべきである。並列麻酔処理を実施するのに十分な医療資源がある場合には、効率と生産性を有意に向上させることができる。

[!]:確かに、区域麻酔(脊椎麻酔、硬膜外、末梢神経ブロック)の完成度が高ければ、1 症例につき、麻酔担当医が 1 人付きっ切りである必要はない。場所と看護師さえいれば、並列麻酔は十分可能だ。必ずしも、並列麻酔は「必要悪」とばかりは言えない。症例を選べば、麻酔質を落とすことなく安全な麻酔管理は可能だ。

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