幼小児で適切な気管チューブ留置のための透過光法の有効性

Efficacy of the transillumination method for appropriate tracheal tube placement in small children: a randomized controlled trial
Journal of Clinical Anesthesia Published Online: November 20, 2014
<ハイライト>
・適切な気管チューブの留置のための 2 つの方法を、幼小児で比較した。
・適切な TT の留置の確率は透過光法では 80% であった。
・適切な TT の留置の確率は主気管支法では 65% であった。
・適切な TT 留置に際して 2 つの方法の信頼性はほぼ同等であった。

<要旨>
・研究の目的は、透過光法は、主気管支法に比べて、適切な気管チューブ(TT)留置の可能性を増加させるかどうか評価することであった。

・全身麻酔下に待機手術予定の年齢 2 歳未満の小児 80 人を対象とした大学病院手術室での前向き無作為化対照試験である。透過光法にはトラキライトを使用した。挿管後、患者を無作為に 2 群のうちの 1 つに割り当てた:(1)意図的に気管支挿管してその後 TT を気管分岐部の上方 2cm まで引き抜く(主気管支群)か、(2)TT にトラキライトを挿入後、TT 先端にある明るい光が透過した信号が、胸骨上切痕の皮膚上に見える(透過光群)。TT 先端位置を手術後に胸部写真で評価した。TT 先端が胸鎖関節と気管分岐部の上方 1cm との間に位置した場合を、適切な TT 留置と定義した。

・適切な TT 留置は、透過光群では 31/39(80%)に、主気管支群では 26/40(65%)の患者で認められた。透過光法の方が主気管支法よりも適切な TT 留置率が高かった(P=0.15、リスク比 1.22、95%信頼区間 0.93-1.61)。透過光群では、7人の患者(18%)で TT留置は近位であり、1 人(3%)では、TT 留置は遠位であった。主気管支群では、7人の患者(18%)は、TT 留置は近位であり、7 人(18%)では、TT 留置は遠位であった。

・透過光法は、主気管支法に比較して優れているとは言えないまでも、全身麻酔を受ける年齢 2 歳未満の幼小児で適切な TT 留置に際して信頼性が高い。

[!]:なるほど、トラキライトにそういう利用法もあったか。トラキライトには、通常の成人用ワンドの他に、小児用と乳児用のワンドが存在する。販売終了となってしまったのは残念だ。

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