迅速回復室での CABG 術後患者で鎮静に及ぼすデキスメデトミジンとプロポフォールの効果

Effects of dexmedetomidine and propofol on sedation in patients after coronary artery bypass graft surgery in a fast-track recovery room setting
Journal of Anesthesia published online 24 January 2015

・著者らは、早期抜管用のファーストトラック麻酔処方を使用した冠動脈バイパス移植手術(CABG)を受けた患者で、抜管時間、呼吸循環機能、合併症発生率、患者満足度スコアに及ぼすプロポフォールとデキスメデトミジン注入の効果を比較することを目的とした。

・著者らは、CABG 手術を受ける 64 人の患者を登録した。デキスメデトミジン(最小 0.2μg/kg/時、最大値 1.0μg/kg /時)とプロポフォール(最小 1.0mg/kg/時、最大 3.0mg/kg/時)の注入用量は BIS 値が 60~90、ラムゼー鎮静スコア(RSS)が 3~4 となるように調節された。術後抜管時間、患者満足度と術後の有害事象を記録した。

・抜管までの平均時間は、デキスメデトミジン群で 265.94±43.1分、プロポフォール群で 322.52±39.2 分であった(P<0.001)。全ての記録中で、プロポフォール群の RSS の中央値の方が、デキスメデトミジン群よりも有意に低かった(P<0.05)。術後の有害事象の発生率は、デキスメデトミジンとプロポフォール群間に差は認められなかった。患者満足度の中央値には、統計的に有意な差が見られ、プロポフォールとデキスメデトミジン群でそれぞれ、7(5-9)vs、9(7-10)(最小-最大)であった(P<0.001)。

・著者らの結果は、デキスメデトミジンは、抜管時間が短く、術後の患者満足度スコアが高いという有意な利点があることから、ファストトラック心臓麻酔においてはプロポフォールよりも好ましい可能性があることを示している。

[!]:デキスメデトミジンの方が鎮痛作用も同時に有していて、プロポフォールよりも過鎮静が起こりにくいという点が好ましい。

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