クモ膜下ブピバカインにデキスメデトミジン vs ミダゾラムの追加が術後鎮痛に及ぼす効果の比較

Comparison of the Effects of Adding Dexmedetomidine Versus Midazolam to Intrathecal Bupivacaine on Postoperative Analgesia
Pain Physician January/February 2015 - Vol 18 Issue 1

・デキスメデトミジンとミダゾラムは共に、異なるメカニズムで脊髄鎮痛を変調するのであるが、まだ、ヒトの研究では、脊柱管内に投与した後の術後鎮痛についてそれらを比較したことがない。著者らは、クモ膜下ブピバカインにデキスメデトミジンまたはミダゾラムを追加することが、効果的な鎮痛持続時間に及ぼす効果と臨床安全性プロファイルについて検討した。

・大学教育病院での前向き無作為化二重盲式プラセボ対照試験。研究コホートは、内視鏡的泌尿器手術のために紹介された一連の前向き患者が含まれた。患者は無作為に 3 群(各群 20 人)に分けられて、クモ膜下に高比重 0.5% ブピバカイン 3mL にデキスメデトミジン(デキスメデトミジン群) 5μg、ミダゾラム(ミダゾラム群) 1 mg か、または 0.9%生食 0.5mL(対照群) を併用投与するよう割り当てられた。各群は、知覚ブロックの回復時間、効果的な鎮痛持続時間(クモ膜下への薬剤投与から初回の鎮痛薬要求があるか、数値評価尺度が 4 点になった時間間隔と定義された)、鎮静スコア、24 時間の副作用について比較された。統計は、片側-ANOVA、クラスカル・ウォリス検定、カイ二乗検定を使用し、有意水準は、P<0.05 とした。

・有効な鎮痛持続時間(初回の第鎮痛薬要求までの時間)は、ミダゾラム群(236.9±64.9分)、対照群(212.7±70.2分)と比較した場合、有意にデキスメデトミジン群(286±64分、P<0.01)で延長した。ボンフェローニ調整による 3 群間の対比較では、平均ランク鎮静スコアが、デキスメデトミジンで 35.58、ミダゾラムで 25.00、対照群で 30.93 と、デキスメデトミジン群の患者の方が、クモ膜下注入後 15分の時点で、ミダゾラム群と対照群と比較して、深く鎮静されていたことを明らかにした[χ2(2)=7.157、P =0.028]。試験期間中、副作用に有意差は観察されなかった。ミダゾラムは、2 分節の知覚消褪時間や、初回鎮痛薬要求までの時間を延長しなかった。本研究は、脊椎麻酔下に筋肉が切断される手術をに、当てはめることはできない。

・クモ膜下高比重ブピバカイン(0.5%) 3 mL にデキスメデトミジン(5μg)を添加すると、1 mg ミダゾラムやプラセボ(0.9%生食)と比較して、副作用の発生率は同等でありながら、効果的な鎮痛持続時間を有意に延長する。

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