胸腹部大動脈瘤修復術時の髄液ドレーン留置後の硬膜穿刺後頭痛;発生頻度、関連リスク因子、治療

Post-dural puncture headaches following spinal drain placement during thoracoabdominal aortic aneurysm repair: incidence, associated risk factors, and treatment.
J Anesth. 2015 Mar 5. [Epub ahead of print]

・脊髄ドレーンは、胸腹部大動脈瘤(TAA)修復術中の神経保護の手段として使用される。残念ながら、これらのドレーンが硬膜穿刺後頭痛(PDPH)を引き起こす可能性がある。 PDPH は脊椎麻酔後に徹底的に評価されているが、脊髄ドレーン後の PDPH ではその発生頻度とリクス因子についてのデータは限られている。また、脊髄ドレーンに続発する PDPH に対する保存的治療と硬膜外血液パッチ(EBP)を用いた治療の有効性は十分に明らかにはされていない。

・ウィスコンシン州大学病院と診療所で 2005 年 1 月~2012 年 7 月に予定された TAA 修復術に際して脊髄ドレーンを受けて、生存退院した 235 人の患者のデータを後ろ向きに検討した。以下のデータを患者診療録から抽出した:患者の人口統計、既存の内科的合併症、脊髄ドレーンの詳細、PDPH 症状、PDPH 治療法、使用された治療の成功。その後、このデータの統計的有意性について分析した。

・235 人の患者のうち、43 人(18.3%)が PDPH を発症した。若年者(p<0.001)と術前からの頭痛歴(p≦0.001)が、PDPH のリスクを増加させることが分かった。EBP の使用は、一次治療としても、保存治療の失敗後でも、保守的治療単独よりも、PDPH に対する効果的な治療法であることが分かった。

・脊髄ドレーンの留置は、PDPH のリスクを伴っており、本研究では 18.3% の PDPH の発生率であった。若い患者や慢性頭痛の既往歴のある患者では、PDPH のリスクが高い。 一次療法としても保存治療失敗後でも、EBP を使用した治療は、保存治療単独よりも、有意に効果的な治療である。

[!]:脊椎麻酔に比べると、はるかに太い穿刺針と留置ドレーンの太さのために、PDPH の発生率は、20% 近くにも昇る。効果的な治療法としては、やはり硬膜外血液パッチか。

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