外傷誘発性凝固障害: 早期凝固支援プロトコルが血液製剤消費量、死亡率、費用に及ぼす影響

Trauma induced coagulopathy: impact of the early coagulation support protocol on blood product consumption, mortality and costs.
Crit Care. 2015 Dec;19(1):817. doi: 10.1186/s13054-015-0817-9. Epub 2015 Mar 12.

・重症外傷後の最初の数時間の主たる死亡原因は出血である。凝固障害は、危機的出血のよくある合併症である。イタリアの外傷センター・ネットワークが、最近、外傷誘発性凝固障害を予防し、治療するためのプロトコルを作成した。プロトコル導入前後コホート多施設共同研究を実施して、早期凝固支援(ECS)プロトコルが血液製剤消費量、死亡率、治療費に及ぼす影響を評価した。

・著者らは、2013 年に外傷センター 2 施設に入院となった重症外傷患者(ISS>15)から得たデータを収集し、2011 年の同期間のこれら所見とを比較した。研究には、事故から 24 時間以内に濃縮赤血球製剤(PRBC)を 3 単位以上輸血された患者を含めた。2011 年に重症出血のある患者は、高い血漿/PRBC比(≧1:2)を目指して「早期」血漿投与によって治療された。2013 年は、ECS プロトコルを治療戦略とした。転帰データ、血液製剤消費量、治療費を比較した。

・2 群は、入院時の人口統計、外傷重症度(ISS 32.9 vs 33.6)、臨床的、および検査データにおいて十分に対応させた。2013 年に PRBC は全体で 40% 減少に加えて、血漿は 65%、血小板(PTL)は 52% の減少が観察された。ECS 群の患者の患者の方が、血液製剤の投与単位数が少なかった:PRBC 6.51単位 vs 8.14。血漿輸注は 8.98 単位から 4.21 単位に減少し(p<0.05)、血小板は 4.14 単位から 2.53 単位に減少した(P<0.05)。2013 年の死亡率は 13.4% に対して 2011年は 20%(13 vs 26)(n.s.)であった。血液成分、因子、ベッドサイド検査の費用を比較した場合、2013 年には、2011 年(23%)よりも 76340 ユーロ(23%)の節約が記録された。

・イタリアの外傷センター 2 施設での ECS プロトコルの導入は、血液製剤消費量の著明な減少と関係しており、血漿と血小板については、統計的有意性に達し、早期と 28 日死亡率の減少に向かう有意ではない傾向と関連していた。輸血を血液凝固をサポートするための全体的なコスト(ベッドサイド検査を含む)を 23% 減少させた。

[!]:ある程度の出血が見込まれる場合には、早期から血漿製剤を併用した方が血液製剤の節約になるということだ。

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