根治的膀胱切除後の硬膜外 vs 静脈内患者管理鎮痛での術後転帰の比較

Comparison of perioperative outcomes for epidural versus intravenous patient-controlled analgesia after radical cystectomy.
Reg Anesth Pain Med. 2015 May-Jun;40(3):239-44. doi: 10.1097/AAP.0000000000000219.

・様々な手術後の患者管理硬膜外鎮痛の使用は、腸機能の早期回復、したがって患者の在院期間(LOS)を短縮させることと関連している。本研究の第一の目的は、硬膜外鎮痛を受けた患者群と静脈内患者管理鎮痛を受けた患者間で、根治的膀胱切除術後の LOS を比較することであった。著者らの副次分析には、2 群間の総オピオイド必要量、疼痛スコア、腸機能の回復、合併症率などの他の測定基準の評価が含まれていた。

・著者らは、2006 年から 2011 年にメモリアル・スローンケタリングで根治的膀胱切除術を受けた 308 人の患者の電子カルテを使用して後ろ向きレビューを行った。著者らは、硬膜外鎮痛は静脈内患者管理オピオイド鎮痛と比較して、LOS の短縮に関連しているかどうか理解することを目的とした。
著者らはまた、硬膜外鎮痛状態の関数として、疼痛管理、腸機能の回復、合併症率などのさまざまな測定値を使用して、パフォーマンスの向上を確認することを目的とした。著者らは、単変量および多変量分析の両方を使用して、硬膜外鎮痛が上記の測定値で有意差に関連しているかどうかを確認した。

・根治的膀胱切除術時の年齢中央値、体格指数、性別、ASA 分類、T ステージは、両群で同様であった。今回の主目的である LOS については、2 患者群間で有意差を認めなかった(8 vs 7 日、P=0.2)。著者らの副次評価項目指標の分析では、硬膜外鎮痛を使用した方が、術後最初の 3 日間(POD)の総オピオイド必要量が少ないことと関連していたことが明らかとなった。また、硬膜外鎮痛は、静脈内患者管理鎮痛法と比較して POD1(P=0.0001)と POD2(P=0.004)の術後疼痛スコアの改善と関連することが分かり、POD3 に若干の改善が見られたが、有意ではなかった(P=0.77)。これとは対照的に、著者らは、消化管回復の遅延、術後 3 日以内に輸液ボーラス投与を必要とした患者の割合、感染症、肺合併症グレード 3 以上の合併症の発生率に関しては、疼痛管理法の間に差は認められなかった。

・著者らは、患者管理硬膜外鎮痛酔による早期の疼痛管理の有意な改善とオピオイド必要量が少ないにもかかわらず、鎮痛法と LOS、腸機能の回復、合併症との間に関連性がなかったことを実証した。

[!]:鎮痛法に従った積極的な LOS 短縮の努力や患者管理プロトコールに差がなかっただけかもしれない。

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