肥満患者の周術期肺保護換気

Perioperative lung protective ventilation in obese patients
BMC Anesthesiol. 2015 Apr 25;15(1):56. [Epub ahead of print]

肥満4.png・手術患者での保護換気の周術期の使用とその重要性がますます認識されつつある。肥満は、外科的制約に加えて、過剰な脂肪蓄積による肺メカニクスの制限、呼吸器合併症(すなわち、睡眠時無呼吸、喘息)の頻度が高いこと、術後の呼吸抑制と他の肺合併症に対する懸念によって、適切な人工呼吸に対して特別な問題を提起する。肥満手術患者数は増加しており、これらの課題に直面することは、世界中の手術室や集中治療室で共通している。

・このレビューで、著者らは、肥満患者の周術期換気に際しての、以下の推奨事項を支持する既存文献を要約した:
(1)容量外傷を予防するための低一回換気量(予想体重 -実体重でなく-に基づいて計算された、約 8mL/kg)による保護的換気の使用、
(2)無気肺、低酸素血症、無気外傷を予防するために、術中の肺加圧操作に加えて PEEP(8-15cmH2O)を利用することによる肺胞開存状態の維持、ならびに、術後早期の深呼吸の奨励と非侵襲的換気への焦点、
(3)低酸素血症だけでなく、起こり得る吸収性無気肺を回避するための思慮深い酸素の使用(理想的には 0.8 未満)。

・肥満は片肺換気時に、適切な保護換気を達成するためのさらなる課題を提起するが、分離肺換気技術は、十分に経験豊富な術者によって肥満患者で行われてきた。

・術後の努力は、低換気、無気肺、低酸素血症を回避するために行われるべきである。最適な保護換気戦略をより良く明らかにし、肥満のある手術患者の周術期転帰に及ぼす影響を分析するために、さらなる研究が必要である。

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