ブピバカイン坐骨神経ブロックにデキサメタゾンとブプレノルフィンの追加; 無作為対照試験

Addition of Dexamethasone and Buprenorphine to Bupivacaine Sciatic Nerve Block: A Randomized Controlled Trial.
Reg Anesth Pain Med. 2015 Jul-Aug;40(4):321-9. doi: 10.1097/AAP.0000000000000254.

デキサメタゾン1.png・坐骨神経ブロックは、足と足間接手術後の鎮痛を提供するが、ブロック持続時間が不十分となるおそれがある。著者らは、神経周囲にデキサメタゾンとブプレノルフィンと投与すると 24 時間での疼痛スコアを低減するであろうという仮説を立てた。

・90 人の患者は、超音波ガイド下坐骨神経(0.25%ブピバカイン 25 mL)と内転筋管(0.25%ブピバカイン 10 mL)ブロックを受けて、以下の 3 群(各群 30 人)に無作為に割り当てられた:対照ブロック+静脈内(IV)デキサメタゾン(4mg)(対照群)、対照ブロック+ IV ブプレノルフィン(150μg)+IV デキサメタゾン(IV ブプレノルフィン)、ブプレノルフィン+デキサメタゾンを含む神経ブロック(神経周囲)。患者は、メピバカインによる脊柱管麻酔と、術後オキシコドン/アセトアミノフェン、メロキカム、プレガバリン、オンダンセトロンの投与を受けた。患者と評価者は、群割り当てを知らされなかった。主要評価項目は、24 時間後の体動時痛であった。

・24 時間後の体動時痛には差がなかった(中央値スコア、0)。しかし、神経集群の方が対照群よりもブロックの持続時間が長かった(45 6 vs 30.0 時間)。神経周囲群患者の方が対照群よりも「最悪の痛み」に対するスコアが低かった(中央値、0 vs 2)。IV ブプレノルフィン群と神経周囲群の両方が対照群に比べて、術後当日にオピオイドを使用する可能性が低かった(それぞれ、28.6%、28.6%、60.7% )。IV ブプレノルフィン後の嘔気は、ひどく、頻繁で厄介であったが、神経周囲ブプレノルフィン群ではなかった。

・マルチモーダル鎮痛環境での術後 24 時間の疼痛スコアは、非常に低く、添加剤によって改善されなかった。しかし、神経周囲ブプレノルフィンとデキサメタゾンは、ブロック持続時間を延長し、経験した最悪の痛みを低減し、オピオイド使用量を減少させた。静脈内ブプレノルフィンは厄介な嘔気嘔吐を引き起こした。これらの観察結果を確認し、拡充するためには、今後の研究が必要である。

[!]:ブプレノルフィンは経静脈投与では嘔気嘔吐を引き起こすことが多いが、局所投与にすればその副作用をかなり低減できるようだ。

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