婦人科腹腔鏡手術を受ける PONV リスクの高い患者で、予防に使用するハロペリドールの用量

Haloperidol dose combined with dexamethasone for PONV prophylaxis in high-risk patients undergoing gynecological laparoscopic surgery: a prospective, randomized, double-blind, dose-response and placebo-controlled study.
BMC Anesthesiol. 2015 Jul 8;15:99. doi: 10.1186/s12871-015-0081-1.

・低用量ハロペリドールは、術後悪心嘔吐(PONV)の予防に有効であることが知られている。しかし、特に併用療法を必要とする PONV リスクの高い患者では、正確な用量反応試験が完了していない。本研究では、婦人科腹??腔鏡手術を受ける高リスク患者で、ハロペリドールの 1mg か、または 2mg のいずれの用量が、有害な影響なく、デキサメタゾンと併用できるのか確認しようとした。

・Apfel スコアに基づき、3 つの確立した PONV 危険因子を有する成人女性(N=150)を、3 つの研究群のいずれかに無作為に分けた。麻酔終了時に、H0 群、H1 群、H2 群は、それぞれ、生食、ハロペリドール 1 mg、ハロペリドール 2mg を静脈内に投与した。全患者は、麻酔導入中にデキサメタゾン 5mg を投与した。嘔気、嘔吐、レスキュー制吐剤投与、痛み、有害作用(心不整脈および錐体外路症状)の早期(0-2 時間)と後期(2-24 時間)の総発生率を術後に評価した。麻酔回復室(PACU)で鎮静スコアを記録した。

・24 時間にわたる PONV の総発生率は H1 群(29%)と H2 群(24%)の方が H0 群(54%、P=0.003)よりも有意に低かったが、H1 群と H2 群間には有意差はなかった。PACU では、H2 群の方が、H1 群と H0 群よりも高い鎮静スコアを有していた(P<0.001)。

・婦人科腹腔鏡手術を受ける PONV 高リスクの患者では、デキサメタゾンと併用する場合、PONV を予防する観点から 1 mg のハロペリドールが少ない鎮静効果で 2mg と同等に有効であった。

[!]:PONV 予防にデキサメタゾンに併用するハロペリドールは 1 mg が鎮静効果が少なく適当であると。麻酔科学会の麻酔薬使用ガイドラインにも、ドロペリドールは、「PONV 予防には、0.007-0.02mg/kg を静注する」とあるので、同程度の力価ということなのだろう。

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