分娩中の肥満女性で輪状甲状膜の通常の触診と超音波による確認の正確性

Accuracy of conventional digital palpation and ultrasound of the cricothyroid membrane in obese women in labour.
Anaesthesia. 2015 Jul 17. doi: 10.1111/anae.13167. [Epub ahead of print]

・輪状甲状膜切開の成功は、解剖学的な頸部ランドマークの正確な確認に依存している。

・麻酔科医は、分娩中の 肥満女性 28 人と非肥満女性(カットオフ BMI 30 kg/m2) 28 人の輪状甲状膜を触診、紫外線不可視ペンでデバイスを挿入するための刺入点をマークした。超音波診断装置を使用して輪状甲状膜の中点にマークし、2 つのマーク間の距離を測定した。

・2つのマーク間の距離の中央値(IQR[範囲])は非肥満患者よりも肥満患者の方が有意に大きかった(それぞれ 5(2-9.5[0-34])mm vs 1.8(0.1-6[0-15])mm; p=0.02)。輪状甲状膜を指の触診で正確に確認できたのは、非肥満患者で 71%(20/28)であったのに比較して、肥満患者ではわずか 39%(11/28)であった(P=0.03)。肥満患者の頸部周囲径の増加は、輪状甲状膜の位置特定の不正確さと有意に関連していた。

・分娩中の肥満女性では、輪状甲状膜の経皮的同定は不良であった。処置前の超音波検査は、輪状甲状膜切開に際しての頚部ランドマークの確認の改善に役立つ可能性がある。

[!]:触診というのは、かなり正確ではないのだな。妊婦に限らず、挿管全身麻酔が必要な可能性のある肥満患者では、予めエコーで輪状甲状膜の位置を確認しておくのはよいことだろう。しかし、なかなか日常的には実施できないかな。

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