心臓外科手術中に、持続的術中セファゾリン注入は、手術部位感染を減少させる可能性がある: 傾向相応分析

Continuous: Intraoperative Cefazolin Infusion May Reduce Surgical Site Infections During Cardiac Surgical Procedures: A Propensity-Matched Analysis.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2015 Mar 31. pii: S1053-0770(15)00195-0. doi: 10.1053/j.jvca.2015.03.026. [Epub ahead of print]

・著者らは、心臓手術での術中抗生物質投与を間欠投与から持続投与に制度変更することが手術部位感染(SSI)の転帰に影響を及ぼすかどうかを調査しようとした。

・大学関連三次医療病院単施設での、2013 年 4 月から 2014 年 11 月に冠動脈バイパス術(CABG)か心臓弁膜手術を受け、周術期にセファゾリンを投与された 1179 人の患者を対象とした、傾向マッチングを使用した後ろ向き診療録レビューである。セファゾリン投与の方法により、患者は「間欠投与」(ID)群と「持続注入」(CI)群に分けられた。

・研究期間中に心臓手術を受けた 1179 人の患者のうち、1:1 傾向スコアマッチングによって各群 399 人の患者が得られた。糖尿病の割合(33.6% ID vs 33.8% CI、P=0.94)、冠動脈バイパス術(62.3% vs 61.4%、P=0.66)、両側内胸動脈採取(6.0% vs 8.3%、P=0.22)は、群間で同様であった。SSI が、CI 患者群よりも ID 患者群の方が多く発生した(2.3% vs 0.5%、P=0.03)。この差は、縦隔炎のエピソードはなく、胸骨表層の SSI の発生率は異ならなかった(0.5% vs 0.3%、P=0.56)ので、四肢末梢とグラフト採取部位の SSI の減少(1.8% vs 0.3%、P=0.03)に起因するものであった。また、CI 群の方が肺炎のエピソードが少なかった(6.0% vs 2.3%、P=0.008)。集中治療室と在院の気管は差がなかった。30 日死亡率は、両群で 2.8% であった(P=1.00)。

・間欠投与法に比較すると、セファゾリンの持続投与の方が、心臓手術後の感染性合併症を減らせる可能性がある。もっと大規模な患者集団でのさらなる研究が必要である。

[!]:間欠投与よりも持続投与の方が効果が高いと。言われてみれば、抗生物質の局所濃度が上下することに何のメリットもないわけだから、抗菌作用を示せる濃度を持続させた方がいいに決まっているか。

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