妊娠後期の仰臥位と側臥位での腰椎硬膜嚢サイズの違い: MRI 研究

Differences in lumbar dural sac dimension in supine and lateral positions in late pregnancy: a magnetic resonance imaging study
International Journal of Obstetric Anesthesia Published Online: October 06, 2015

・本研究は、妊娠後期の側臥位と仰臥位での腰椎硬膜嚢の大きさの差を定量的に調査するために計画された。

・妊娠 28-39 週で単胎妊娠の 10 人の健康ボランティアを対象とした。被験者は左側臥位と仰臥位で、無作為順で磁気共鳴画像検査(MRI)を実施した。腰仙部軸方向スキャンを、L1-2、L2-3、L3-4、L4-5、L5-S1 椎間板レベルで得た。軸方向断面積、最大前後径、硬膜嚢の横方向最大径を測定し、側臥位と仰臥位でのこれらパラメータ間の差を比較した。

・L1-2(P<0.001)、L2-3(P=0.001)、L3-4(P<0.001)、L4-5(P=0.005)の軸方向断面積と、L1-2(P<0.001)、L2-3(P<0.001)、L3-4(P<0.001)、L4-5(P = 0.001)での横方向の硬膜嚢の最大径は、仰臥位よりも側臥位の方が大きかった。L4-5 の硬膜嚢の最大前後径は、仰臥位よりも側臥位の方が大きかった(P=0.019)が、他のレベルでは有意差はなかった。軸方向断面積と横方向の最大径の差の程度は、研究したレベル間では同様であった。

・腰椎領域の軸方向断面積と硬膜嚢の横方向の最大径は、妊娠後期では、側臥位に比べて、仰臥位の方が減少している。

[!]:妊娠後期には、下大静脈の圧迫→硬膜外静脈叢のうっ血→硬膜嚢の狭小化→脊椎麻酔の拡がり増大をきたすことになる。

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