経鼻ファイバー挿管で優れた視野のための事前気管チューブ最適挿入長

Optimal length of the pre-inserted tracheal tube for excellent view in nasal fiberoptic intubation
Journal of Anesthesia First online: 24 October 2015

・経験の浅い医師は、経鼻ファイバー挿管を実施するのがしばしば困難である。挿管チューブが予め適切な長さに挿入されていれば、喉頭開口部の優れた視野を得ることができる。本研究の目的は、経鼻ファイバー挿管に際して予め挿入しておく気管チューブの理想的な挿入長を調査し、それは容易に測定可能な患者パラメータから予測することができるかどうかを調査することであった。

・これは、観察研究であり、経鼻挿管を必要とする成人患者(N=150)についてのデータを収集し、段階的回帰によって分析した。麻酔前検査中、直角ゲージを使って鼻孔外縁中点から耳珠までの距離(NT 距離)と下顎角までの距離(NM 距離)を測定した。下顎角から耳珠までの距離(TM距離)も測定した。各患者の年齢、性別、身長、体重を記録した。麻酔導入後、経鼻ファイバー挿管時に喉頭開口部の優れた視野を提供する事前気管チューブ挿入長の最小値と最大値を測定した。最適な長さを算出し、段階的回帰分析によって等式を導出した。

・各患者の最適長は、次式を使用してを確実に予測することができた(距離の単位は cm、体重は kg):最適長(cm)=1.952+0.051×身長(cm)+0.354×NM 距離(cm) - 0.011×体重(kg)(r2=0.460、P<0.001)。

・経鼻ファイバー挿管に際しての気管チューブの事前最適挿入長は、患者の 3 つのパラメータ、すなわち、身長、NM 距離、体重を使用して新たに考案した式を用いて予測することが可能である。臨床現場におけるこの式の適用は、経鼻ファイバー挿管を容易にするはずである。

[!]:重み付けからすると比重の大きな順に、NM 距離>身長>体重 となり尤もらしいな。しかし、もう少し単純に、「患者頭部側面でチューブ先端を甲状切痕部に位置させたときに、チューブが鼻孔にから出たところに相当する部分にマーキングしておき、そこまで挿入する」というような手順ではだめだろうか。

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