先制・予防アセトアミノフェンが術後疼痛スコアに及ぼす効果:下肢手術を受けた患者の無作為化二重盲式試験

Effect of preemptive and preventive acetaminophen on postoperative pain score: a randomized, double-blind trial of patients undergoing lower extremity surgery.
J Clin Anesth. 2013 May;25(3):188-92. doi: 10.1016/j.jclinane.2012.09.004. Epub 2013 Apr 6.

アセトアミノフェン10.png・本研究の目的は、術前または皮膚閉創中にアセトアミノフェンを投与された患者と、プラセボを投与された患者で、術後の疼痛スコアとレスキュー鎮痛剤使用量を比較することであった。

・大学関連の三次医療施設での、下肢整形外科手術を受ける ASA-PS 1/2 の 75 人の成人を対象とした無作為化二重盲式臨床試験。患者は、3 群に無作為化した。対照群にはプラセボとして生食 100mL を静脈内(投与した。予防的アセトアミノフェン群は、皮膚閉鎖前に生食 100mL とアセトアミノフェン 15mg/kg を静脈内投与した。先制アセトアミノフェン群では、術前 30 分に生食 100mL とアセトアミノフェン 15mg/kg を IV 投与した。疼痛は口頭評価スケールでスコア化し、脊椎麻酔 5 分前と術後 6、12、18、24 時間後に評価した。手術後 24 時間の各患者毎のレスキューのメペリジン総消費量も記録した。

・疼痛スコアは、手術後 6 時間の時点では、プラセボ群に比べて、先制・予防アセトアミノフェン両群の方が低かった(P<0.001)。先制群と予防群との間には、術後 6 時間の疼痛スコアに差はなかった。術後 24 時間の鎮痛剤総消費量は、先制アセトアミノフェン群で最低であった(P<0.01)。初回鎮痛薬要望までの平均時間は、対照群よりも先制と予防アセトアミノフェン群の方がわずかに長かった。

・脊椎麻酔下に下肢手術を受ける患者群では、予防と先制アセトアミノフェンの両方が鎮痛を強化し、術後の鎮痛剤消費量を減少させる可能性がある。

[!]:この論文では、執刀前のアセトアミノフェン投与と術中投与では、あまり差がないようだ。しかし、脊椎麻酔下での比較だから、先制と予防のいずれも疼痛が発生する前の投与という意味では同じかもしれない。

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