年齢は、内視鏡的逆行性胆道膵管造影に際してのプロポフォールベースの麻酔中の低血圧と相関する

Age correlates with hypotension during propofol-based anesthesia for endoscopic retrograde cholangiopancreatography.
Acta Anaesthesiol Taiwan. 2015 Nov 25. pii: S1875-4597(15)00089-2. doi: 10.1016/j.aat.2015.10.002. [Epub ahead of print]

・内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)は、診断および治療目的のために使用される処置である。患者のほとんどは、この処置中に、痛み、不安、不快感を感じる可能性があり、したがって通常、ERCP 時には意識下鎮静が使用される。意識下鎮静では、内視鏡医の要求が満たされない場合には全身麻酔が考慮されるだろう。いくつかの研究は、プロポフォールベースの鎮静の方が回復経過が良好であろう事を示している。しかし、プロポフォールは治療域が狭く、この枠を超えると合併症が発生する可能性がある。本研究では、プロポフォールベースの??深い鎮静下での ERCP 処置中の合併症と、それに関連する危険因子を見出だすことを目的とした。

・著者らは、2006 年 1 月から 2010 年 7 月に、台湾の台北、極東記念病院でプロポフォールベースの深い鎮静下に ERCP を受けた患者の麻酔・処置記録から得たデータを、後ろ向き的にレビューした。全てのプロポフォールベースの深い鎮静は、麻酔科医によって行われた。合併症の発生率を調査し、多変量ロジスティック回帰モデルによって、独立危険因子を同定した。

・プロポフォールベースの深い鎮静は ERCP 処置を受けた 552 人の患者で提供されていた。患者の大半は男性で、平均年齢は 60±16 歳、ASA-PS II-III であった。患者の約 30% で、処置中に低血圧をきたしたものの、死亡や合併症には関連付けられなかった。性別、年齢、麻酔時間、ASA-PS、高血圧、不整脈は、処置中に低血圧をきたした患者群ときたさなかった患者群間で有意に異なっていた(P<0.05)。多変量ロジスティック回帰では、性別と年齢が低血圧の独立予測因子であることを同定した。

・プロポフォールベースの深い鎮静下での処置中に最もよく見られる麻酔合併症は、低血圧であったが、この方法は、適切な監視下では安全かつ有効であった。年齢は低血圧の最強の予測因子であるため、高齢者ではプロポフォールベースの深い鎮静は、慎重に行われるべきである。

[!]:麻酔がターゲットとしているの神経系である。神経系は年齢と共に確実にその密度が低下していく。麻酔薬必要量は年齢に逆相関して減少し行く。半世紀以上前からわかっていることだ。

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