挿管困難を予測する上での ULBT と甲状頤間距離身長比を他の気道評価試験と比較

Comparison of upper lip bite test and ratio of height to thyromental distance with other airway assessment tests for predicting difficult endotracheal intubation
Indian J Crit Care Med 2016;20:3-8

・挿管困難を予測するために、いろいろな解剖学的計測と非侵襲的な臨床検査が、単独で、または様々な組み合わせで実施されうる。Upper lip bite test(ULBT)と甲状頤間距離の身長に対する比(RHTDM)が高い予測性能を有すると主張されている。そこで、著者らは、ULBT と RHTDM の予測値を以下のパラメータと比較するために、本研究を実施した:挿管困難を予測するための Mallampati 分類、切歯間距離、甲状頤間距離、胸骨頤間距離、頭頚部可動性、下顎横径。

・全身麻酔を受ける予定の ASA-PS I~III に属する、性別を問わない 170 人の成人患者が、本単盲式前向き観察研究に募集された。全患者は、術前気道評価を受け、上記パラメータを記録して、Cormack & Lehane 分類との関連付けて分析した。挿管試技回数と挿管補助用具の使も記録した。

・ULBT と RHTMD は、他のパラメータと比較して、それぞれ、感度(96.64%、90.72%)、特異度(82.35%、80.39%)、陽性予測値(92.74%、91.53% )、陰性予測値(91.3%、78.8%)が最も高かった。全ての試験で、オッズ比と尤度比は >1 であった。

・ULBT は挿管困難を予測するための簡易なベッドサイドのスクリーニング試験として使用できるが、より良い気道予測のためには他の気道評価試験と組み合わせるべきである。RHTMD もまた、許容可能な代替試験として利用できる。

[!]:多くの評価を行って組み合わせれば精度は高くなるかもしれないが、忙しい臨床では、単純で予測性能の高い試験が有用だ。何か一つだけ選ぶとすれば、ULBT が最も有用だ。
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