ロクロニウム誘発性筋弛緩の区域的拮抗作用により「拮抗された」孤立前腕法の可能性:予備研究

Feasibility of a 'reversed' isolated forearm technique by regional antagonization of rocuronium-induced neuromuscular block: a pilot study.
Br J Anaesth. 2016 Mar 1. pii: aew018. [Epub ahead of print]

・孤立前腕法は術中の意識をモニターするために使用される。しかし、この方法は、筋弛緩剤が前腕を麻痺させるのを防止するタニケットは、時々解除することが必要があるため、1 時間以上深い筋弛緩を維持しなくてはいけない患者には適用することはできない。この問題を克服するために、著者らは、「拮抗された」孤立前腕法の実現可能性を検証した。

・患者はロクロニウム 0.6 mg/kg を静脈内投与されて筋弛緩された。その後、前腕へのさらなる血液供給を防止するために、タニケットを片方の上腕周囲に膨張させた。スガマデクスをこの孤立した前腕の静脈に注射して、区域的筋弛緩を拮抗した。孤立前腕の筋弛緩に拮抗するスガマデクスの用量漸増を、10 人の患者で実施して、選択された投与量の効果を、さらに 10 人の患者で観察し。

・孤立前腕の筋弛緩に拮抗するのに必要なスガマデクス投与量は、0.9% 生食 30 mL に希釈した 0.03 mg/kg であった。孤立前腕の筋弛緩は 10 人の患者のうち 9 人 で 3.2 分以内に拮抗された。患者の体の他の部分は麻痺したままであった。15 分後にタニケットを解除しても、孤立前腕の TOF カウントには影響を与えなかったが、他の前腕の TOF カウントを有意に7 % 増加させた。

・孤立前腕に注射されたスガマデクス用量 0.03 mg/kg を使用したロクロニウム誘発性筋麻痺の区域的拮抗は実施可能であり、関連する全身作用を有さなかった。

[!]:タニケットを解除して前腕が筋弛緩されても、繰り返しスガマデクスを投与すれば、また継続的に前腕だけ動かせる状態を維持できる。なるほど。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック