頭頸部運動時の気管内チューブの変位: 観測臨床試験

Endotracheal tube displacement during head and neck movements. Observational clinical trial
Journal of Clinical Anesthesia August 2016Volume 32, Pages 54?58
<ハイライト>
・頭部と頚部を最大限に動かした時の気管チューブの変位を測定した。
・多くの場合、気管チューブ先端には、頚部伸展中に浅くなった。
・気管竜骨については、チューブ位置の広い格差が認められた。

<要旨>
・研究目的は、頭頸部運動時の気管チューブ(ETT)先端の変位を測定することであった。

・耳鼻咽喉(ENT)と脳神経外科の手術室での観察研究。著者らは、ASA I/II の 50 人の成人患者で最大限の頭頸部運動試験を実施した。肥満指数>35kg/m2、身長<150cm、気道の奇形、肺疾患、頚部の屈曲や伸展困難、ENT 手術や放射線治療の既往、胃食道逆流、歯列不安定性のある場合は研究から除外した。著者らは、ETT を通してファイバースコープを使用して、ETT の先端と気管竜骨間距離の変化を測定した。

・挿管後、中立位ではチューブ先端から気管竜骨までの距離には広い格差が認められ、その中央値は 5.0(3.5から7.0)cm であった。34 人(68%)の患者の頭頸部の最大伸展と 25 人(50%)の患者の右側頭部回転後に、チューブの頭側への移動が記録された。尾側へのチューブの移動は、38 人(76%)の患者で最大頭頸部屈曲と 25 人(50%)の患者で左側頭部回転によるものであった。右主気管支への選択的気管支挿管が最大頭部伸展後に 2 人(4%)で認められた。

・頭頚部の最大限の運動は、予測不可能なチューブの変位につながった。したがって、挿管患者の頭頸部を移動した後には、チューブ位置を適切に再評価することが必須である。

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