気管挿管スタイレット除去時の引き抜く力と術後咽頭痛との相関関係

Correlation between extraction force during tracheal intubation stylet removal and postoperative sore throat
Journal of Clinical Anesthesia September 2016Volume 33, Pages 37-40
<ハイライト>
・著者らは、新たな測定系を用いて気管抜管後の術後咽頭痛の危険因子を検討した。
・術後の喉頭痛は、スタイレット抜去時の引き抜く力の増加と関連していた。
・特に、スタイレット抜去時の引き抜く力>10.3 N は、術後喉頭痛と相関していた。

<要旨>
・研究の目的は、気管挿管スタイレット抜去に起因する術後喉頭痛を調査することであった。

・全身麻酔下に待機的腹部や整形外科手術を受ける ASA リスク 1/2 の合計 50 人の患者を対象とした手術室と病棟での前向きコホート研究。患者は、術後咽頭痛を発症した者(ST 群)としなかった者(NST 群)の 2 群に割り付けた。これらの 2 群の比較分析を実施して、喉頭痛発症の危険因子を同定した。スタイレット除去時の引き抜く力は、力測定装置を用いて測定した。術後喉頭痛は麻酔科医によって評価した。

・9 例(18%)が術後喉頭痛を訴えた。引き抜く力が大きいことが、術後喉頭痛を発症するための唯一の有意なリスク因子であった(P=0.0054;オッズ比 1.84; 95%信頼区間1.20-2.84)。引き抜く力>10.3 N が、術後喉頭痛を発症するためのカットオフ値であった。

・術後喉頭痛は、スタイレット抜去時の引き抜く力の増加と有意に関連していた。

[!]:へ~っ、スタイレットは愛護的にゆっくりと引き抜かなくてはならないということか。

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