硬膜外血液パッチデータベースの後ろ向きレビュー:産科脊椎麻酔に関連する硬膜外血液パッチの頻度と効果

A retrospective review of an epidural blood patch database: The incidence of epidural blood patch associated with obstetric neuraxial anesthetic techniques and the effect of blood volume on efficacy
International Journal of Obstetric Anesthesia Published online: June 3 2016
<ハイライト>
・15 年間にわたる硬膜外血液パッチの有効性を、後ろ向き的に検討した
・これは、文献的には、単施設での処置数としては最大である
・血液量を増やせば硬膜外血液パッチの有効性が増すというという仮説を立てた
・30 mL まで血液量を増加させても、硬膜外血液パッチ反復の必要性は減少しなかった。

<要旨>
・硬膜穿刺後頭痛を治療するために必要な最適血液量は、依然として疑問である。当施設では、患者が注入時に痛みを訴えない限り、硬膜外血液パッチに使用する目標容量は 30mL である。

・施設のデータベースから後ろ向きに硬膜外血液パッチをレビューして、15 年間にわたって統計を取り、処置中に投与した血液容量が、実施された硬膜外血液パッチの回数と直接に相関するかどうかを検討した。主要評価項目は、反復硬膜外血液パッチの必要性と定義した。

・84804 件の産科脊柱管処置に関連して、394 人の患者に対して実施された 466 件の硬膜外血液パッチがあった。硬膜外針での不注意による硬膜穿刺を受けた患者の 32%(95%CI 28.3%~34.9)が硬膜外血液パッチを受けたのに対して、硬膜外針での硬膜穿刺の記載のない硬膜外麻酔を受けた患者では 0.19% (0.16%~0.22%)であった。全患者は硬膜穿刺後頭痛の軽快を経験したが、17% は 2 回、1.5% は 3 回の硬膜外血液パッチを必要とした。投与された血液の平均±SD 量は 20.5±5.4 mLで、35 例(8.9%)のみが 30mL を投与された。

・30mL まで血液量を増やしても、複数回の硬膜外血液パッチの必要性は減少しなかった。硬膜外血液パッチ時に投与する最適な血液量は依然として不明であるが、著者らの施設では最大 30 mL まで、または硬膜外注入時に患者が痛みを訴えるまで投与し続けるだろう。

[!]:げっ!!、硬膜外に 30mL も血液入れるの?脊柱管内に存在する髄液量って 50mL くらいじゃなかったっけ。

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