人工呼吸患者でいろいろな鎮静剤と人工呼吸器関連事象、在院期間、死亡率との関連

Associations between different sedatives and ventilator-associated events, length of stay, and mortality in patients who were mechanically ventilated
Chest. 2016 Jun;149(6):1373-9. doi: 10.1378/chest.15-1389. Epub 2016 Jan 11.

・現在の鎮静ガイドラインはベンゾジアゼピンを避けることを勧めているが、デキスメデトミジンと比較してプロポフォールが好ましいとは表明していない。また、いくつかのデータは、鎮静剤の無作為化比較試験がうまく日常的診療(そこでは状態がもっと多様で複雑になりがちである)に一般化できるかどうかについてはほとんどデータがない。

・大規模学術医療センターで 7 年間にわたって、3 日以上人工呼吸を受けた全ての患者から毎日の鎮静剤投与に関するデータが収集された。ハザード比(HR)を、ベンゾジアゼピン、プロポフォール、デキスメデトミジンを投与された患者え、人工呼吸器関連事象(VAE)、抜管、退院、院内死亡について比較した。競合リスクを伴う比例ハザードモデルを使用して分析した。全ての分析は、ICU の種類、人口統計学的特性、併存疾患、処置、疾患重症度、低血圧、酸素、腎機能、オピオイド、神経遮断薬、筋弛緩薬、覚醒と呼吸試験、暦年について調整した。

・合計 9603 件の連続した機械換気症例を評価した。ベンゾジアゼピンとプロポフォールは、VAE リスクの増加と関連していたのに対して、デキスメデトミジンは関連していなかった。プロポフォールは、ベンゾジアゼピンと比較して抜管までの時間が短いことと関連していた(HR、1.4; 95%CI、1.3-1.5)。デキスメデトミジンは、ベンゾジアゼピン(HR、2.3; 95%CI、2.0-2.7)、プロポフォール
(HR、1.7; 95%CI、1.4-2.0)と比較して抜管までの時間が短いことと関連していたが、分析に利用できたデキスメデトミジン投与症例は比較的少数であった。どの薬剤間でも退院と死亡の HR には差がなかった。

・本大規模な現実世界の患者集団では、プロポフォールとデキスメデトミジンはベンゾジアゼピンと比較して抜管までの時間が短いことと関連していたが、デキスメデトミジンはまたプロポフォールと比較して、抜管時間が短いことと関連していた。これらのありうる差は、さらなる研究に値する。

[!]:鎮静剤:催眠作用の少ないデキスメデトミジン>切れの良いプロポフォール>切れの悪いベンゾジアゼピンの順に好ましいかな。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック