人工心肺を使用した単独冠動脈バイパス手術に際してのセボフルラン vs 完全静脈麻酔: 無作為化試験

Sevoflurane Versus Total Intravenous Anesthesia for Isolated Coronary Artery Bypass Surgery with Cardiopulmonary Bypass: A Randomized Trial.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2016 Mar 3. pii: S1053-0770(16)00131-2. doi: 10.1053/j.jvca.2016.02.030. [Epub ahead of print]

・いくつかの研究は、心臓手術でのハロゲン化麻酔薬の心保護効果は完全静脈麻酔(TIVA)と比較して心臓バイオマーカーの放出減少をもたらすことが示唆されている。これらの知見は、比較的小規模な無作為化臨床試験とメタ分析から得られた。本研究の著者らは、揮発性麻酔薬の有益な効果は、人工心肺を伴う冠動脈バイパス術手術(CABG)後の入院期間短縮につながるという仮説を立てた。

・人工心肺を伴う待機的CABG手術を受けた成人患者を対象とした二つの大学病院での無作為化比較試験である。患者は、以下の 2 群に無作為に割り当てられた。プロポフォールベースの TIVA 群(n=431)とセボフルラン群(n=437)。主要評価項目は入院期間とし、副次評価項目は、術後トロポニン T と N 末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド放出と死亡率が含まれた。

・セボフルラン群では、プロポフォールベース TIVA 群と比較して、入院期間の短縮(10[9-11]日 vs 14[10-16]、P<0.001)、心臓トロポニン T 放出減少(0.18 ng/mL vs 0.57 ng/mL 24 ??時間時点、P<0.001)、N 末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド放出(633 pg/ml vs 878 pg/ml 24 時間時点、p<0.001、482 pg/ml vs 1,036 pg/ml 48 時間時点、P<0.001)、1 年経過追跡での死亡率(17.8% vs 24.8%(p=0.03)が観察された。

・人工心肺を伴う CABG 後に、セボフルラン麻酔は、プロポフォールベース TIVA と比べて、心臓バイオマーカー放出と入院期間を減少させ、1 年死亡率の減少させた可能性がある。

[!]:これはけっこう大規模な研究結果だ。やはり CABG の麻酔はセボフルランの方が良さそうだな。

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