頸椎前方減圧固定術のマルチモーダル vs 患者管理鎮痛法

Multimodal Versus Patient-Controlled Analgesia After an Anterior Cervical Decompression and Fusion.
Spine (Phila Pa 1976). 2016 Jun;41(12):994-8. doi: 10.1097/BRS.0000000000001380.

・研究の目的は、頸椎前方椎間板切除固定術(ACDF)後に、マルチモーダル鎮痛(MMA)と患者管理無痛法(PCA)とで術後の麻薬消費量を比較することであった。

・前向きに継続された外科手術レジストリの後ろ向き分析。研究は疼痛管理へのマルチモーダルアプローチは、関節全置換術と腰椎手術後の疼痛とモルヒネ消費量の減少につながることを示唆している。疼痛管理へのマルチモーダルなアプローチが、ACDF に際して PCA よりも優れているかどうかを知ることは、患者と外科医にとって利益となるであろう。

・MMA または PCA のいずれかを受けた ACDF 患者の後ろ向きコホート研究を実施した。術後数ヶ月間の入院麻薬消費量、疼痛スコア、嘔気/嘔吐、入院期間、麻薬依存性を MMA と PCA とで比較した。

・合計 239人の患者が選択基準を満たした。そのうち、55 人(23.0%)が MMA を、184 人(77.0%)が PCA を受けた。MMA を受けた患者は、入院患者麻薬消費率(2.5 OME/時間 vs 5.8 OME/h、P<0.001)が少なく、入院中の嘔気/嘔吐をきたす可能性が低く(5.5% vs 37.5%、P<0.001)、入院期間が短かった(27.3 vs 40.1 時間、P<0.001)。しかし、術後 0 病日と第 1 病日の疼痛の平均 VASは群間差がなかった(MMA 4.7 vs PCA 5.2、P=0.126 と MMA 4.1 vs PCA 4.1、P=0.937)。また、第 1 回目(P=0.626)と第 2 回目(P=0.480)の術後訪問での麻薬依存割合に差はなかった。

・これらのデータから、ACDF 後に MMA は PCA よりも麻薬消費量が少ないという結果になることが示唆された。この差は、入院期間が短いことと術後悪心/嘔吐の減少と関連している。批判的には、MMA と PCA は、同様の術後鎮痛を提供するようである。

[!]:当然のことながら、麻薬オンリーの PCA よりはマルチモーダルアプローチの方が副作用が少なくてよいだろう。

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