股関節または膝関節置換術後の麻酔法と死亡率:後ろ向き傾向スコアをマッチさせたコホート研究

Anesthesia Technique and Mortality after Total Hip or Knee Arthroplasty: A Retrospective, Propensity Score-matched Cohort Study.
Anesthesiology. 2016 Oct;125(4):724-31. doi: 10.1097/ALN.0000000000001248.

TKA&THA.png・この傾向スコアをマッチさせたコホート研究では、股関節または膝関節置換術後の 30 日死亡率に及ぼす麻酔法の効果を評価している。

・2003 年 1 月 1 日から 2014 年 12 月 31 日までに股関節または膝関節置換術を受けた全患者を評価した。主な暴露因子は脊椎麻酔に対する全身麻酔であった。主要評価項目は、30 日死亡率であった。副次評価項目は、(1)周術期心筋梗塞、(2)心停止、心筋梗塞、新たに診断された不整脈を含む主要有害心症状の複合、(3)肺塞栓症、(4)大出血、(5)入院期間、(6)手術室での手術所要時間。傾向スコア相応対分析は、区域麻酔使用の非節約ロジスティック回帰モデルを用いて行った。

・著者らは、10868 人の患者を同定し、そのうち 8553 人は脊椎麻酔を、2315 人は全身麻酔を受けていた。全身麻酔を受けた患者の 92%(n=2135)は、全身麻酔を受けなかった同様の患者に相応させた。マッチさせたコホートにおいて、30 日死亡率は、脊椎麻酔群では 0.19%(n=4)で、全身麻酔群では 0.8%(n=17)であった(リスク比、0.42; 95%CI、0.21 0.83、P=0.0045)。脊椎麻酔はまた、短い在院日数と関連していた(5.7 vs 6.6 日、P<0.001)。

・この傾向スコアをマッチさせたコホートの観察研究の結果から、待機的関節置換手術後、脊椎麻酔と低い 30 日死亡率、ならびに短い在院日数との間に強い関連性が示唆される。

[!]:全身麻酔の方が 4 倍も 30 日死亡率が高くなっている。

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