気管内カフのメンテナンスのための最小リークテスト法

The minimal leak test technique for endotracheal cuff maintenance
Anesthesia and Intensive Care Volume 44, Issue 5, 599-604 September 2016

・気管チューブ(ETT)カフ圧管理は、挿管や人工呼吸器患者における気道管理の重要な部分である。ETT カフ量は多すぎても少なすぎても患者は合併症をきたすことになり、理想的な圧範囲は 20~30 cmH2O と定義されている。適切な ETT カフ注入を確実とするためのいろいろな方法が利用されるが、比較したデータはほとんどない。

・著者らは、大都市にある三次 ICU で観察横断的研究を行い、最小リークテストとカフ内圧との関係を評価した。45 人の人工呼吸患者は、3 ヶ月の期間にわたり、日常的なカフ管理(最小リークテスト)と同時に、ETT カフ測定を実施した。ベッドサイドでの看護師の測定を調査者の測定と比較した。

・カフ注入の終了時点で、45 人の患者のうち 20 人(44%)は、20~30 cmH2O、45 人のうち 11 人は、<20cmH2O、45 人のうち 14 人(31%)は≧30 cmH2O のカフ圧であった。単変量解析では、患者の肥満と性別が女性はともに ETT カフ容量の必要量が少ないことと関係していることが示された(それぞれ、P=0.008 とP<0.001)が、多変量解析ではこの関連性は失われた。測定した変数のいずれもカフ圧と関連性がないことが示された。最小リークテストを実施する上での術者間信頼性は、看護師と調査者の間でバイアスのエビデンスは示さなかった(ピアソン係数=0.897)。

・著者らは、ETT カフを維持するための最小リークテストは、過剰注入と過少注入の双方をきたすこととなり、カフ測定器などの別の方法を利用するべきであると結論付けている。

[!]:カフ圧計がない状況では、テルモの 10mL シリンジ法がもっとも有効でしょう!

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