ロボット支援 vs 純粋な腹腔鏡下前立腺全摘除術の麻酔管理と転帰の比較

Comparison of anesthetic management and outcomes of robot-assisted vs pure laparoscopic radical prostatectomy
Journal of Clinical Anesthesia December 2016Volume 35, Pages 281?286
<ハイライト>
・著者らは、ロボット支援(RALP) vs 腹腔鏡下前立腺全摘除術(LRP)を比較した。
・これは、RALP と LRP とで麻酔管理を比較した初めての報告である。
・RALP は LRP よりも、出血量少なく、血液製剤の必要量が少ないことと関連している。
・RALP の転帰は、術後悪心嘔吐を除いては、一般的に満足のいくものであった。
・RALP は LRP よりも術後悪心嘔吐の高い発生率と関連していた。

<要旨>
・純粋な腹腔鏡下根治的前立腺切除術(LRP)とロボット支援 LRP(RALP)を受けた患者の麻酔管理と転帰に関しては限られたデータしか利用できない。そこで、著者らの主な目的は、これら 2 群間の麻酔管理を比較することであった。著者らの第二の目的は、極端なトレンデレンブルグ体位を必要とする RALP に関連付けらる有害転帰の発生率を調査することであった。

・3 年間(2010 年 1 月から 2012 年 12 月)に治療を受けた合計 223人の患者(97 人が LRP、126 人が RALP 患者)を対象とした、大学教育病院での後ろ向き観察研究である。患者の人口統計学的情報、麻酔法、麻酔/気腹/手術時間、術中輸液と血液製剤、推定出血量、術中と術後のオピオイド使用、術後鎮痛剤消費量、麻酔回復室での在室期間、術後合併症の種類、在院期間を収集し比較した。

・推定出血量は、RALP 患者よりも LRP の患者の方が多かった(中央値、550mL vs 200 mL、P<0.001)。同様に、LRP 患者の 24% が術中輸血を投与されたのに比較して RALP 患者では 0.79% であった(P<0.001)。RALP 患者の方が麻酔時間が長く(中央値、276 vs 259 分; P=0.032)、術中オピオイド使用量が多かった(P<0.001)。合併症の発生率は、術後悪心嘔吐を除いては両群で同様であった。術後悪心嘔吐は、LRP 患者よりも RALP 患者の方が頻繁に観察された(33% vs 16%、P=0.007)。

・これは LRP 対 RALP の麻酔管理を比較した初めての報告である。麻酔科医は、伝統的な LRP 手術よりも RALP 手術の方が、出血量が少なく、血液製剤の必要性が少ないこととと関連することが期待できる。RALP の麻酔転帰は、術後悪心嘔吐の発生率が高いことを除いては、一般的に満足のいくものであった。

[!]:RALP は極端なトレンデレンブルグ体位を必要とすることから、術中オピオイド使用量が多くなり、結果的に PONV が多いというこになるのだろうか?

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック